急に大上段に振りかぶったタイトルをつけてしましたしたが、先日関西ローカルの
ニュース番組で、東本願寺の修復工事に携わるイギリス人社長が日本の文化財保護と
その修復について問題点を指摘するインタビューを見ました。

国宝守る外国人社長問う…日本人これでいいの?(MBS 2015/01/20 放送)

 イギリス出身で、ゴールドマン・サックス社のアナリストを引退後、漆塗りの老舗
会社、小西美術工芸社の会長兼社長を務めるデビッド・アトキンソンさんは、日本の
貴重な文化財の保護と修復が不十分で、観光立国を目指すならもっと文化財を整備し、
活用することが必要だと強調していました。

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小西工芸美術社が修復を担当した伏見稲荷大社


 アトキンソンさんについては、今、京都のサイクリングツアーでお世話になって
いる会社の社長から、イギリス人社長で日本の「おもてなし」を痛烈に批判している
人がいると聞いていたので、彼の意見を知りたくなりました。

 そこで手に取ったのが、彼の著書「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言」(講談社+α新書)です。

 元アナリストらしい数字を根拠とした分析は説得力があり、自分に都合のいい数字だけを
つなぎあわせて、日本礼賛に陥る「ミステリアスジャパニーズ現象」を批判し、改めるべき
弱い部分を直視して、地道に改善、改良することで日本経済には伸びしろがあると指摘して
います。

 その中で、観光立国を目指すといってもただ単に訪日旅客数を増やすという数字合わせでは
なく、日本に来て、地方におカネを落としてもらって、経済を活性化すること必要で、お店や
提供する側の都合を押し付ける「おもてなし」ではなく、海外のお客様の立場にたって求め
られるサービスを提供することを直言しています。加えて文化財保護と修復に積極的に予算を
使い、文化財の価値を高めることで観光立国を進める必要性を文化財修復事業の最大手の社長
として、まっとうに主張しています。

イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言 (講談.../デービッド・アトキンソン

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 アトキンソンさんの主張にもろ手を挙げて賛同するという訳ではありませんが、文化財を
活用して観光振興に成功したイギリスとの比較という観点からは非常に面白いと思い、通訳
ガイドの重要性を再確認することができました。

 日本の文化財保護や観光立国での経済振興に興味がある人にはお勧めできる本です。

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