昨日まで、旅程管理研修を受けていて、日本の旅行業の歴史と添乗員実務では、昔ながらの企画団体旅行と
手数料収入を基盤とする旅行業という認識が示されていました。
しかしながら、パッケージ旅行(募集型企画旅行)であれ、社員旅行などの団体旅行(受注型企画旅行)
であれ、添乗員が同行する団体旅行の比率は低下し、個人が直接交通機関と宿舎を手配する個人旅行が
増えていています。
そのような状況で、旅行業の将来像をどうとらえるかを考えていたときに、大阪の旅行会社経営者の書いた
「なぜ、人は旅に出るのかー現地力が生み出す観光ビジネスの新しいかたち」(近藤康生著)を
見つけました。
この本の問題意識として、「旅行業、観光業がこのまま座しているとなくなってしまうのではないかという
危機感があった」ということです。1980年代と比べて、消費者が、特に若者が旅に出ようとしなくなり、
団体旅行が過去の遺物になろうとしているという認識に基づいています。
その上で、次の2点に可能性があるとの視点から書かれています。
1)潜在顧客が旅に出る動機を探ること、またそのための仕組みをつくること
2)現地の魅力をとことん把握し、それを具体的なプランに落とし込み、仕入れる努力を
すること
これらによって、旅行代理店が「旅行創造業」になり、旅行会社が生き残る道だとしています。
若者が旅する動機を持ちづらくなっている中で、動機の「種」を植えることが必要だと筆者は
指摘しています。
その大きな仕組みは、修学旅行があるそうです。かつてスキーがブームになったのは修学旅行でスキーに行く
学校が多かったからだと分析し、今は沖縄への修学旅行が増えていることで、沖縄旅行のリピーターが生まれる
要因ができていると述べています。それ以外に20代の若者では、ゲームソフト、携帯ゲームとの連動企画がきっかけになるかも知れないとも。
次に「郷土力」を高める北海道と沖縄の取り組みが紹介され、旅行会社はそのようにして高められた郷土の
魅力を引き出し、企画にまとめるための現地力を持つことが生き残りに必要だと指摘されています。
北海道や沖縄の着地型観光ビジネスの重要性についての認識は、私が日頃考えていることと一致しています。
それを外部の旅行会社としてどう取り組むのかの問題意識が新鮮でした。
あわせて、2013年にグランドオープンした「琉球温泉 瀬長島ホテル」を筆者の会社が経営しており、
旅行社であると同時に沖縄の郷土力に関与を始めたということで、今後の展開に注目したいと思います。
なぜ、人は旅に出るのか/近藤 康生

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であれ、添乗員が同行する団体旅行の比率は低下し、個人が直接交通機関と宿舎を手配する個人旅行が
増えていています。
そのような状況で、旅行業の将来像をどうとらえるかを考えていたときに、大阪の旅行会社経営者の書いた
「なぜ、人は旅に出るのかー現地力が生み出す観光ビジネスの新しいかたち」(近藤康生著)を
見つけました。
この本の問題意識として、「旅行業、観光業がこのまま座しているとなくなってしまうのではないかという
危機感があった」ということです。1980年代と比べて、消費者が、特に若者が旅に出ようとしなくなり、
団体旅行が過去の遺物になろうとしているという認識に基づいています。
その上で、次の2点に可能性があるとの視点から書かれています。
1)潜在顧客が旅に出る動機を探ること、またそのための仕組みをつくること
2)現地の魅力をとことん把握し、それを具体的なプランに落とし込み、仕入れる努力を
すること
これらによって、旅行代理店が「旅行創造業」になり、旅行会社が生き残る道だとしています。
若者が旅する動機を持ちづらくなっている中で、動機の「種」を植えることが必要だと筆者は
指摘しています。
その大きな仕組みは、修学旅行があるそうです。かつてスキーがブームになったのは修学旅行でスキーに行く
学校が多かったからだと分析し、今は沖縄への修学旅行が増えていることで、沖縄旅行のリピーターが生まれる
要因ができていると述べています。それ以外に20代の若者では、ゲームソフト、携帯ゲームとの連動企画がきっかけになるかも知れないとも。
次に「郷土力」を高める北海道と沖縄の取り組みが紹介され、旅行会社はそのようにして高められた郷土の
魅力を引き出し、企画にまとめるための現地力を持つことが生き残りに必要だと指摘されています。
北海道や沖縄の着地型観光ビジネスの重要性についての認識は、私が日頃考えていることと一致しています。
それを外部の旅行会社としてどう取り組むのかの問題意識が新鮮でした。
あわせて、2013年にグランドオープンした「琉球温泉 瀬長島ホテル」を筆者の会社が経営しており、
旅行社であると同時に沖縄の郷土力に関与を始めたということで、今後の展開に注目したいと思います。
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