昼休みにup。
今度、久々に聴きに行く予定の九州交響楽団の定期演奏会は、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」が演目なので、普段は年に1回くらいしか聴かない曲なので(だって、スコアを見ながら聴くと、ほんとうに疲れる大作ですし)、予習にいくつか聴きました♪

スタインバーグ&ケルン放送響
1973年の録音ですから、1978年に亡くなるスタインバーグの録音の中では、晩年の部類に入ろうかと思います。

ホーレンシュタイン&BBC響
1961年の録音。
ホーレンシュタインが燃え上がり、オケも必死に食らいついてます。
特にグロリアのフーガの迫力はすごい!

シューリヒト&北ドイツ放送響
1957年のモントルー音楽祭でのライブ。
ソリストは、シュターダー、カヴェルティ、ヘフリガー、レーフスと地元スイス勢で揃えています。
合唱指揮者としてキャリアを積んだシューリヒトの巧さが出ています。
なおシューリヒトの「ミサ・ソレムニス」は、他にはアンダーグラウンドで1962年のウィーン・フィルとのライブが存在しています。

キッテル&ベルリン・フィル
1927-1928年の録音で、この作品初めての録音でした。
複数回に分けて録音されたため、ソリストが楽章によって異なるという、こんにちではトンデモなものですが(笑)
よく知られているように、この録音は日本からの依頼でDGによって制作されたもので、極東の日本から、よりによってこの大作の依頼とは(当然まだSP時代ですから、11枚組という大物)、きっとDGも驚いたでしょうね。
なお、キッテルは1902年に創設したブルーノ・キッテル合唱団(この録音でも歌っている)の主宰者としてよく知られており、この合唱団は当時ヨーロッパ最高の合唱団でした。
1944年11月のモーツァルトのレクイエムの演奏を最後に事実上解散しました。

クラウス&ウィーン・フィル
1940年のライブ。
ウィーン・フィル創設150年記念で発売されたDGのシリーズの中で、突如として登場し、話題をさらった録音。
ヨハンとリヒャルトの両シュトラウスのスペシャリストとして知られたクレメンス・クラウスのベートーヴェンの大物作品の録音の登場に、私も大いに興奮しました。
音質はそれなりですが、とにかく貴重度ではA級です☆
なおカップリングは、ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」とデュカスの「魔法使いの弟子」という当時の現代物。
ウィーン風の典雅の代名詞のようなクラウスですが、現代音楽を積極的に取り上げた人で、あまりにやり過ぎたため、保守的なウィーンの聴衆や当局と揉めて、1933年にはウィーン国立歌劇場の音楽総監督を辞することになります。
今回は定番のクレンペラーや、トスカニーニ、ワルター、ジュリーニなどは時間がなくて聴けませんでした。
フルトヴェングラーは録音を残していないのが残念です。
(戦後に演奏依頼があったらしいんですが、「難しすぎる」と断ったそうです。もちろん戦前には演奏してるので、歳を重ねて何か達観したものがあったのかも知れません)
それにしても、過度な円安は困りますね。
手元のヘンレのスコアは、留学してた時にウィーンで購入したんですが、当時の為替レートで計算したものと、現在のヤマハなんかでの価格とを比べると3倍近い価格差があります!