最近、やたらとヨッフムが続いてますが、先日聴いたドレスデン国立歌劇場管とのハイドンに触発され、さらに若い頃のハイドンを♪


ハイドン 交響曲第103番
ベートーヴェン 交響曲第1番

ヨッフム&ハンブルク国立フィル


今は懐かしいDanteレーベル。
海賊盤まがいのものもかなり発売して、一部で顰蹙をかってましたが、幸い(?)この録音は発売当時既に著作隣接権が切れていたので、問題はないかと思います。


録音データに関しては、このCDには1942年の録音としかクレジットされていませんが、ディスコグラフィによると、ハイドンは1943年1月17日、ベートーヴェンは同年12月28日のドイツ帝国放送による録音です。


さすがは当時最先端の録音技術を有していた帝国放送による録音だけあって、ヨッフムが当時専属契約を結んでいたテレフンケンへの商業録音よりも、はるかに音質は優れています。

聴いているとオーディエンスノイズが随所に聞こえてくるので、ライブ録音のようです。


ヨッフムは1934年から1949年まで、ベームの後任としてハンブルク国立歌劇場の音楽総監督とハンブルク国立フィルの首席指揮者を務めており、その時代の録音ということになります。



こうして聴いてみると、ハイドンに関しては、後年のものと比較しても、あまり大きな違いはないなぁと思います。

前世紀の巨匠たちのような、第2主題で少しテンポを落としたりといったアゴーギクの多用は控えています。

また、やっぱりフレージングも実に自然です。



これに対して、ベートーヴェンの方は、聴く人が聴けば、明らかにヨッフムが尊敬して止まなかったフルトヴェングラーの影響を看取できます。

序奏の緊張感と、主部へのなだらかな移行のさせかた(当然トスカニーニとは正反対)なんかはまさにそうです。


まだ19世紀生まれの巨匠たちがごろごろいた時代、ヨッフムが新進気鋭の指揮者と評価されながらも(当時の日本にもそのように紹介されていた)、強烈な個性を放つ彼らの中にあっては、なかなか目立たなかったのも頷けます。


何はともあれ、まだ40代になったばかりのヨッフムの演奏を、当時としてはかなり良い音質で聴けるのは、ありがたいことです(^-^)