今日はハンガリーの名ピアニスト、ゲザ・アンダによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を


アンダは、アニー・フィッシャー、アンドール・フォルデス、ユリアン・フォン・カーロイといったハンガリーの名ピアニストより少しだけ年下で、シフラとは同い年でしたが、50代でガンのために亡くなったのが残念です。

22歳になるかならないかの1943年1月に、ベルリン・フィルの定期演奏会に登場し、フルトヴェングラーの下でフランクの交響的変奏曲を演奏し、フルトヴェングラーから絶賛されたことは、よく知られています。

戦後はバリバリと活躍し、カラヤンやフリッチャイなんかとの録音で知られてますし、モーツァルトのピアノ協奏曲の録音は特に有名ですよね。


今日聴いたチャイコフスキーは


ライトナー&シュトゥットガルト放送響との共演(1973年3月13日)


アンダのチャイコフスキーの第1番の協奏曲は、他にもガリエラやショルティとの共演盤もありましたよね。


このライトナーとの共演盤は、アンダの追悼盤としてLP時代にオイロディスクから発売されたことがありますが、それ以来の発売のようです。


この曲自体を聴くのも久しぶりだなぁ。

とりあえず、ブライトコプフのスコアを片手に聴くことにしまし。


最近聴いた記憶があるのは、アルゲリッチやキーシンというメジャーどころと、ハンゼン&メンゲルベルクのヒストリカルの演奏かしら。


アンダのチャイコフスキーは、例えばギレリスなんかのようなパワフルなものでもないし、ルービンシュタインのような大見得をきるようなものでもないし、ホロヴィッツのようなこれ見よがしテクニックを披露するものではなく、そういうものよりはフレージングの巧さや、微細なデュナーミクの操作で非常に詩的な世界を展開しています(カップリングの同日のブラームスの間奏曲op.117-1も同じ傾向の佳演)。


そして、さすがは名匠ライトナー、ゴツい響きを引き出してくれます。

ライトナーは手兵のシュトゥットガルト国立歌劇場管との録音は多いですが、シュトゥットガルト放送響との録音は割りと珍しいのではないでしょうか?


なお、カップリングはアンダの十八番中の十八番、バルトークのピアノ協奏曲第2番です(ミュラー=クライ&シュトウットガルト放送響の伴奏)。