今日は

マーラー 交響曲第4番(1959年)
ワーグナー 「パルジファル」第1幕への前奏曲(1957年)
ロスバウト&南西ドイツ放送響
エヴァ=マリア・ローグナー(ソプラノ)
ロスバウトは、この世代のドイツの指揮者にしては、マーラーを頻繁に振っており、かなりの録音を残しています。
録音がいまのところ未発見なのは、第2番、第3番、第8番くらいで、他は「大地の歌」も含めて録音があります。
特に凄いと思うのは、今でも演奏も録音の機会も比較的少ない第7番を、1895年生まれのロスバウトが2度も録音していること。
「大地の歌」も2種類の録音があったはず。
演奏内容はいずれも、バーンスタイン、マゼール、セーゲルスタムのような脂ギトギトな演奏とは対極の、こざっぱりとしたマーラーです。
この第4番も、速めのテンポを基調とし、スコアにかかれた煩いまでのテンポにかんする指示も、最小限に抑えています。
音質もモノラルではありますが、十分に聴ける内容です。
この第4番の録音は以前から出回っていたので、そう珍しくはないんですが、貴重なのは「パルジファル」の前奏曲。
ロスバウトも独墺の指揮者の通常のキャリアであるカペルマイスターを経由しており、勿論オペラも振っております。
特に戦後のエクサン・プロヴァンス音楽祭でのモーツァルトの「フィガロ」、「後宮」、「ドン・ジョヴァンニ」の演奏は、当時としては極めて清新なモーツァルトで、今でも十分に通用する内容です。
ところが、ワーグナーの録音となると、全曲録音は戦後のミラノRAIとの「マイスタージンガー」のみ。
(ただし、歌手陣がウィーンからそっくり連れてきたような素晴らしいメンツで、エーデルマンのザックス、シュヴァルツコップのエヴァ、ハンス・ホップのヴァルター、クンツのベックメッサー、ルートヴィヒ・ヴェーバーのポーグナー! 戦後のバイロイトの「マイスタージンガー」とほぼ一致)
そんなわけで、この「パルジファル」は、ボーナストラック的な扱いなのでしょうが、ロスバウト・ファンとしては、大層なご馳走でした♪