古典的な名演、ブッシュ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲の録音。


彼らの最盛期と言われる1930年代にEMIにより録音されたのは、有りがたいです(^-^)


いろいろなカップリングで発売されてますが、こちらのアルバムは「セリオーソ」以降のベートーヴェンの弦楽四重奏曲が収められています。

そのうち、第13番と「大フーガ」のみは、アメリカに渡った後の1941年のCBSの録音を使用しています。

※「大フーガ」は、ワインガルトナー編曲のもので、アドルフ・ブッシュ指揮によるもの。


個人的には、EMIへのその他の録音、例えば「ラズモフスキー」なんかも併せて復刻してくれたらと思うのですが、まぁ贅沢は言いますまい(^^)



常々思うのが、例えば近年だとエマーソンなんかのは、それこそアンサンブルという点ではこれ以上ないくらい完璧なんですが、ドイツ語で言うところの「ムジツィーレン」という、ある意味室内楽の原点的な所が、どこか薄れている気がしてならないんです。

もちろん、当人たちはそういう意識を持って演奏しているのでしょうが、私の耳がバカなのか、その辺りが伝わってこないんですね。

爽快・痛快を求めるなら、アリなんでしょうが…


その点、ブッシュ・カルテットは実に味わい深い。

個人的に好きなのは、第13番の第4楽章「アラ・ダンツァ・テデスカ」のなんとも人懐っこいこと!


また、シューベルトが嘆息した独創性を有する第14番の第4楽章の変奏の色分けの巧みさ、「セリオーソ」の終楽章の転調したコーダの一気呵成の音楽etc.

とにもかくにも、いろいろ聴きどころのある演奏ばかりです。


ウィーン・フィルのメンバーによる歴代の様々なカルテットとともに、ドイツ系のカルテットの淵源の一つとして、何時までも愛聴したいです♪



因みに、近年の録音で好きなのは


ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の全集。


技術と表現のバランスが秀逸☆