今朝も20℃を切る涼しさだった福岡の田舎。
福岡の今月の日照時間は、平年の4割未満とのことで、確かに近所の田んぼの稲の生育も明らかに遅いですね。
例年ならそろそろ黄色く色づき始めてもいい頃ですが、まだ青々としたまま。
涼しいのは身体にはいいんですが、秋の実りを考えると、ちょっと心配です。
さて、普段はあまり夏にベートーヴェンの第九を聴くことはありませんが、面白いCDだったので

・ベートーヴェン 「献堂式」
・同 「ミサ・ソレムニス」より「キリエ」、「クレド」、「アニュス・デイ」
・同 交響曲第9番
バリンスキー(S)
ロンベルガー(Ms)
ウェイド(T)
ボロウスキ(Bs)
シュペリンク&ダス・ノイエ・オルケスター
2007年、エッセンのフィルハーモニーでの録音。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、1824年5月7日のウィーンでの第九の初演のプログラムを再現したもの。
もちろん、今日とはコンサートの意味合いが違うから当然かも知れませんが、第九の前に「ミサ・ソレムニス」から3曲とか、かなりのボリュームですね。
もっとも、「運命」と「田園」の初演の時には、他にピアノ協奏曲第4番、合唱幻想曲、その他にもコンサート・アリアなどが演奏される、第九の初演のコンサートを遥かに上回るボリュームで、今では考えられないとんでもないプログラムです。
どうせなら、エッセンで録音せず、ウィーンで録音すれば良かったのにと思いましたが、考えてみれば、初演が行われたケルントナートーアの宮廷劇場はもはや存在してないし、しょうがないのかも知れないですね。
第九の方は、今風のピリオドの演奏でした。
時間的にも丁度60分を切るくらいの快速演奏です。
第3楽章も、フルトヴェングラー的な思索するかのような演奏とは無縁のサクサク進んでいく演奏です。
第1楽章の第2主題はベーレンライター版を用いているようで、慣用的な音型ではなく、自筆譜通りの音型を奏しています。
第4楽章冒頭のVcとCbのソロは、スタッカート気味に処理しています。
他方でその後の「歓喜の歌」の主題は、強弱はあまりつけないものの、レガートで奏しています。
いわゆる「トルコ行進曲」のテノールのソロは、マイクが遠いのか、歌手の声量の問題なのか、かなり小さいのが残念。
少なくとも、歌詞にある「英雄」的な感じはしませんでした。
CDの帯には「後半若干アンサンブルに乱れが生じますが」と書かれていますが、気になるほどではありませんでした。