今日は
ビゼー 「カルメン」(抜粋)
カルメン…ドミンゲス
ホセ…シマンディ
エスカミーリョ…メッテルニヒ
ミカエラ…シュターダー
フリッチャイ&バイエルン国立歌劇場管
1958年1月の録音。
この当時はまだ普通だったドイツ語歌唱での録音です。
1956年にバイエルン国立歌劇場の音楽総監督に就任したフリッチャイですが、保守的なミュンヘンの聴衆が望むワーグナーやシュトラウスを振ろうとせず、反対に現代物や外国ものに傾倒したため、不満が大きく、そこにきてフリッチャイ自身の病も追い討ちをかけ、1958年には早くも退任してしまいます。
そんな中での録音です。
ドミンゲスのカルメンは、わりに標準的な穏当なカルメンです(ドイツ語歌唱であることを除けばw)。
シマンディのホセは、多分意見が別れると思います。
個人的には、もう少し明るめの声が欲しいところですが、オテロなんかを歌った歌手なだけに、そこのところはやむを得ないかも知れません。
ミカエラのシュターダーは、フリッチャイもよく用いたソプラノで、二人で「ルチア」を録音もしてます。
主要4役の中では、圧倒的にメッテルニヒの出来が素晴らしいです☆
「闘牛士の歌」の雄々しさは、お見事としか言いようがありません。
フリッチャイの「カルメン」は、やはり予想通りキビキビしたものでした。
しかし、決して生硬いものではなく、時折彼の音楽に感じるそういうものは、この演奏に関しては、感じられませんでした。
なお、合唱の指揮はクルト・アイヒホルン!
よく、個性が無いとか薄味とか評して、こういうカペルマイスター・タイプの指揮者を軽く見る人がいますが、それはオペラハウスの現実に無知な証拠。
ご存じのように、フリッチャイのような総監督がそのオペラハウスで実際にシーズン中に振る回数は限られており、大部分の公演はこういう指揮者たちが担ってます。
彼らあってこそのフリッチャイのようなスター指揮者で、縁の下の力持ちがいなければ、オペラハウスは成り立たないことを考えると、彼らを侮ってはいけないですよね。
実際、この「カルメン」の中での合唱の統率も実によく行き届いたものです(^-^)
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