このところ、様々なシューマンのピアノ協奏曲を聴いてます。

グリーグのピアノ協奏曲と同じく、冒頭からピアノのソロがカッコいいし、シューマン自作のカデンツァも美しいことこの上なし(むかし一生懸命練習しました(^-^;))



まずは

カール・エンゲル(Pf)
シャブルン&セント・ソリ管

1958年の録音。


エンゲルは、シューマンのピアノ作品を全曲録音してますし、他にもモーツァルトのピアノ・ソナタとピアノ協奏曲全集、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを録音してますが、現在現役盤なのは、この中ではモーツァルトと、あとはリートの伴奏くらいでしょうか。

やや鋭いタッチで、無駄な残響は残さない感じです。
他方でスコアを見ながら聴くと、第1楽章なんかでも、微妙にテンポを動かしていて、露骨に感じない程度に抑えているのは、さすがエンゲル。



お次は

ヴェロニカ・ヨッフム(Pf)
ヨッフム&フランス国立管

1982年のライブ。


名前からも判るように、指揮者の娘で、父娘共演です。

ヴェロニカは、エトヴィン・フィッシャー、ルドルフ・ゼルキンに師事し、現在は教育活動がメインのようですね。

この日のメインプロはブラームスの第1交響曲で、この録音は既によく知られており、ヨッフムの録音の中でも特に傑出した出来で有名ですね。

ヨッフムのシューマンの録音は少なく、交響曲は第4番のみ。
他には、非正規でチェロ協奏曲があるくらい(ソリストはヘルシャー)。

他方でなぜかピアノ協奏曲は、商業録音を含めて4種類あります。

この娘との共演盤以外には、モニク・アースとのDGへの録音(ベルリン・フィル)、やはりアースとのライブ(バイエルン放送響)、アラウとのライブ(コンセルトヘボウ管)があります。

オケがみんな異なるのも興味深いところ。

演奏の方は、メインプロのブラームスでの激しさとは対照的に、協奏曲の方でのヨッフムは、娘のソロにしっかり寄り添う穏やかなもので、同じコンサートとは思えないくらい(笑)



最後は

マルコム・フレージャー(Pf)
ホーレンシュタイン&ロイヤル・フィル

1967年の録音。
今は亡きリーダース・ダイジェストの録音。


フレージャーの同曲の録音は、他にケンペ&ドレスデン国立歌劇場管とのライブがあったかしら。

一方のホーレンシュタインは、交響曲はおろか、シューマンの作品の録音はこれしかありません。


演奏の方は、ホーレンシュタインの伴奏なので、もう少しやらかしてるかと思いましたが、さすがスタジオ録音では、大人しくしています(笑)

割りとフレージャーの弾きたいように弾かせていて、ホーレンシュタインは一歩引いた感じです。
ホルンを第3楽章でやや強めに吹かせているところが特徴的でしょうか。


それにしても、スコアを見ながら思うんですが、第3楽章のヘミオラにしても、あるいは本来は弱拍の所に強拍が来たりと、シューマンの書法は面白いですね(交響曲でも同じですが)。

それがまたシューマンの魅力の一つなのかも知れません☆





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