最近、またオペラばかり聴いてる気がしますが、今日は生誕150年のリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」をベームの指揮で♪
この曲は、「ばらの騎士」や「サロメ」とならんで私が好きなシュトラウスの作品です。
2管編成で、弦のプルトも少ない室内オペラ的な編成ですが(そもそもの舞台設定がそうなのですから)、それでもピアノや豊富な打楽器を駆使して、決して聴き劣りしないのはさすが☆
シュトラウスの伝道師でもあったベームは、シュトラウスのあらかたのオペラは振ってますが、特にこの「ナクソス島のアリアドネ」は十八番で、その録音&映像数は、多分すべての指揮者の中でも最多ではないでしょうか。
ベーム指揮による同曲の最古の録音は、1944年のウィーン国立歌劇場でのライブ
シュトラウスの80歳の誕生日を祝った記念好演で、シュトラウス本人も臨席したもの。
当時のウィーン国立歌劇場の看板歌手たちを勢揃いさせたもので、戦時中のウィーン国立歌劇場の最後の輝きでした。
というのも、数週間後には、総力戦を理由にゲッペルスによりドイツの劇場の全ての閉鎖が命じられるから。
こちらの録音は、何度も紹介したかと思います。
そして、戦争が終わり、シュトラウスが亡くなって5年後の録音がこちら
1954年8月7日のザルツブルク音楽祭でのライブ。
歌手陣は:
プリマドンナ&アリアドネ…リーサ・デラ=カーザ
テノール歌手&バッカス…ルドルフ・ショック
ツェルビネッタ…ヒルデ・ギューデン
作曲家…イルムガルト・ゼーフリート
音楽教師…パウル・シェフラー
オケはもちろんウィーン・フィル。
主役級の歌手は実に壮観ですが、その他の脇役陣もヴァルター・ベリー、ペーター・クライン、アルフレート・ペル、リタ・シュトライヒ、ヒルデ・レッスル=マイダン等々、ウィーン国立歌劇場の歌手達が揃い踏み!
好調なのは、作曲家役のゼーフリート。
声の伸びが非常に良く、特に序幕の幕尻(やっぱりツェルビネッタたちと一緒にやるべきでなかったと後悔する場面)の激しさは、ライブならではのものです。
デラ=カーザも健闘してますが、やはり本編の山場の一つである「偉大な王女様」でのギューデンは、お見事。
恐らく、「魔笛」の夜の女王のアリアと並ぶドイツ・オペラのコロラトゥーラの最難関のアリアだと思います(しかも夜の女王のアリアよりも遥かに長いし)。
この作品でほぼ唯一拍手が許されてるこのアリアの終わったあとの拍手も頷けます。
なお、当時のザルツブルク音楽祭のパンフレットによると、この1954年のザルツブルク音楽祭の指揮者陣は、アルファベット順に以下の通り:
カール・ベーム
グイード・カンテッリ
エトヴィン・フィッシャー
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
ハンス・クナッパーツブッシュ
ディミトリ・ミトロプーロス
ベルンハルト・パウムガルトナー
ジョージ・セル
スゴい時代ですね。
もちろんこの時期はカラヤンは、締め出されてました(苦笑)
なお、この「アリアドネ」の前々日には、フルトヴェングラーによる「魔弾の射手」、前日にはやはりフルトヴェングラーの「ドン・ジョヴァンニ」が上演されてます。
そして、言うまでもなくこの年の11月末には亡くなるフルトヴェングラーにとっては、最後のザルツブルク音楽祭でした。
この時代に生きていたかったと思わせる公演の数々と指揮者&歌手陣です☆
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