朝晩はそれなりに涼しくなるのに、日中は30℃くらいまで上がるので、なかなか体調の維持が難しいですね(>_<)
今日は久しぶりに聴き直して良かったなぁというマーラーの第5交響曲の録音を
ヘルビッヒ&ベルリン響
私が持っているCDは、この写真とは違うBerlin Classics盤てすが、中身は同じ。
ヘルビッヒのマーラーは、正規録音だと他に第6番と第9番がありましたっけ?
特に2001年録音のザールブリュッケン放送響との第9番は、ライブ録音ながら、極めて水準の高い演奏で、第3楽章最後のトロンボーンのアクシデントを除けば本当に素晴らしい出来☆
この曲のマニアとして、近年の録音ではティルソン=トーマス盤と並ぶ傑作だと思います。
さて、この第5番の録音はそれよりも20年ほど前の、ヘルビッヒのまだ東ドイツ時代の録音。
響きは、風呂場のような残響とは言わないまでも、やや音像がボヤけています。
それに、ガツンとくるパンチもそれほどありません(反対に上述の第9番では、ティンパニの打ち込みが実に強烈)。
しかし、余計なことをせずに、スコアを音化したという感じの実直な演奏です。
興味深かったのは、第2楽章の後半、durに転じてクライマックスを築く練習番号27(464小節)からのハープのグリッサンドが、非常に克明に捕らえられていること。
実演では中身はなかなかこうもよく聴き取れるとは思えず、こういう点はスタジオ録音の利点かなぁと思った次第。
しかし、スコアを見ながら聴くと、マーラーは実に芸が細かいというか、意匠を凝らしているというか、聴き手を飽きさせないというか、本当に感心します。
楽器の種類や持ち替えの多さもさることながら、弦楽器に対する指示も細やか。
第3楽章だと、例えばディヴィジとトゥッティの区別の細かさはもちろんのこと、同じ小節でもストバイにはアルコで弾かせ、セコバイにはピツィカートで弾かせたり、さらにはプルトの数まで指定したり(768小節)…
また、同じ音型の繰返しの箇所でもアクセントを付けていて、例えば553小節と555小節では他の楽器が同じような音型ながら、ティンパニにはD→A→Dと叩かせた後、今度はその逆のA→D→Aと叩かせています。
たぶん、ブルックナーやブラームスなら、どちらかに統一してると思います。
まぁ、色々と興味の尽きない作曲家です。
締めはこの録音
メンゲルベルク&コンセルトヘボウ管
この曲の録音史上、あまりにも有名な録音。
残念ながらアダージェットのみの録音ですが、マーラーの友人にして良き理解者で、マーラーの作品を積極滴に取り上げたメンゲルベルクによる貴重なマーラー録音。
もう、全編ポルタメントの嵐(笑)
こんな泣かせるアダージェットは無いし、もはや現代では絶対に聴けない演奏。
現代人の耳からすると異様ですが、生前マーラーはメンゲルベルクによる自作の指揮を、自分より上手いと評価し、弟子筋のワルターやクレンペラーよりも評価していただけに、ある意味このメンゲルベルクのような演奏こそが正調マーラーなのかも知れませんね。
ノリントンなんかは、絶対に嫌いそうだけど(笑)
聴いたことがない方は、是非ご一聴を♪
どこまでも耽美の世界です(^-^)
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