買ってしまいました

ケンプ、協奏曲BOX。


巨匠がDGとデッカに残した協奏曲の録音を全て集めたもので、今年初めに発売されたもの。


ずっと買うか否か迷ってました。


なにしろ、これほどの大家の録音だから、このBOXに収められた録音はほとんど所有している。


ただ、迷った理由は、たった1点、所有していない音源があるから。


それがベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。

言うまでもないですが、ケンペン&ベルリン・フィルとのモノラルの全集、ライトナー&ベルリン・フィルとのステレオの全集とは別物。


1925年(!)のベルリン国立歌劇場管との録音。

指揮者名はクレジットされていません。


念のため、手元のDGの古いカタログを見てみましたが、やはり指揮者名は記されていません。


音を聴いてみると、電気式録音ではなく、いわゆるラッパ吹き込みのアコースティック録音。

当然、当時の録音技術からして、楽器編成も相当省略されてたはずで、そうなるとケンプの弾き振りの可能性もあります。


第2楽章の濃厚な味付けは、指揮者がいたとすれば、なかなかの個性の持ち主かと思いますが、だとすれば何故名前がクレジットされてないのかが謎。

個人的には、第2楽章の1音1音を探るような思索的なケンプのピアノにオケをしっかり合わせてることからすると、ケンプ自身の弾き振りと推測します。

また第3楽章でも、のけぞるようなリテヌートにも、ケンプの表現意欲の強さを示し、またオケがちゃんと合わせてる。

カデンツァはベートーヴェンのものとケンプの自作のまざったもの。


盟友で自作の交響曲も初演してくれながら、遂に共演盤を残すことがかなわなかったフルトヴェングラーの指揮だと嬉しいのですが(笑)



買うのにだいぶ迷いましたが、購入して正解でした。


そう思おう。


うん(笑)




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