今日は

マーラー 「大地の歌」(ピアノ版)
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)
トーマス・モーザー(T)
シプリアン・カツァリス(Pf)
1989年9月の録音。
「大地の歌」のピアノ版。
研究によれば、管弦楽版のためのスケッチではなく、独自の版とのこと。
ご存知の通り、この版の世界初演は日本。
まず感じるのは、やはりマーラーのピアノの技術は相当なものであったこと。
作曲家の中にはピアノが下手な人もいますが、この作品のピアノパートや、マーラー自身のピアノロールへの録音からすると、相当な腕前だったことが判ります。
もちろん、管弦楽版での、鳴り響きこそすれ空虚なホルン、 不気味なコントラバスのうごめき、オーボエの寂寥感は、ピアノではなかなか表現しきれないし、事実、管弦楽版でこの曲を聴くと自殺の衝動を覚える私でも、ピアノ版ではそれはありませんでした。
元々、複雑なポリフォニーを駆使した作品ではないし見通しのいい曲ですが、ピアノ版だと、さらに骨組みがよく判ります。
歌手ではファスベンダーが秀逸。
歌い慣れてることもあるでしょうし、彼女の声が実に合っている。
父親のドムグラフ=ファスベンダー共々、素晴らしい歌手です。
しかし一番の栄誉はカツァリスに行くべきかな?
お疲れ様です(笑)