「名盤」とされるある録音に、常々疑問を抱いてます。

マーラー 大地の歌
キャスリーン・フェリア(A)
ユリウス・パツァーク(T)
ワルター&ウィーン・フィル
1952年5月15-16日の録音。
あまりに有名なデッカの録音。
昔からこの曲の古典的な名演とされてますが、私が疑問を抱いているのは…
フェリアの歌唱。
一般にはむしろ彼女の畢生の歌唱と評価されているようですが、私にはそうは思えないんです。
一番の原因は、彼女のドイツ語の下手くそさ。
確かに彼女のドイツ語に難があることは、よく指摘されるところです。
音楽の専門教育を受けなかったこともあり、彼女はしばしば英語で歌唱してますし、自身のドイツ語には自信がなかったそうです。
ただ彼女に惚れこんだワルターが、ドイツ語で歌うよう励ましました。
しかし結果は…
個人的には、この曲は歌うべきではなかったと思います。
なにしろ、この曲の3分の2は、アルト(orバリトン)が担当しているので、余計にアラが目につきます。

特に、終楽章「告別」は、これ以上になく音楽が冷徹なだけに、アルト・ソロの歌唱が目立ちます。
パツァークの歌唱とワルターの音楽が素晴らしいだけに、なおさらです。