ワーグナーの作品ともなれば、携わる歌手の数も膨大で、それにまつわる様々なこぼれ話もあります。
「リング」に登場するミーメを歌うのは、通常キャラクター・テノールと呼ばれる言わば性格俳優的歌手たち。
ただ劇中のはミーメは、ユーモラスだけど、兄のアルベリヒには虐げられ、ちょっと欲を出したばかりに、手塩にかけて育てたジークフリートにあっけなく斬殺される悲しい役どころ。
そのせいか、ミーメ役のテノールは舞台では歌えない英雄役のジークフリートをプライベートで歌って、ストレス発散してるらしい。
同じ「リング」の「ワルキューレ」の第1幕では、ジークムントが妹であり妻となるジークリンデの前で、名刀ノートゥングをトネリコの木から引き抜くシーンがあります。
ある往年のテノールは、その場面でジークリンデ役のソプラノ歌手に、自身の股間の「ノートゥング」を握らせたそうな…
下ネタかよ

趣向を変え、ちょっとお茶目なエピソードは、マーラーが総監督を務めていた時代のウィーン宮廷歌劇場のスター歌手レオ・スレザーク(1873-1946)

ローエングリンを歌っていた彼は、舞台装置の白鳥に乗り損ねてしまい、一言:
「次の白鳥はいつですか?」
ちなみ彼のローエングリンの録音は、全曲ではありませんが残ってます
