と言っても、彼の作品ではなく、録音の話

ヴェーバー 「魔弾の射手」序曲
ベートーヴェン 交響曲第5番
ブラームス ハンガリー舞曲第3番(別テイクも)
オケはいずれもベルリン・フィル。
ブラームスが1929年、他が1926年の録音。
このヴェーバーとベートーヴェンは、以後約30年に及ぶフルトヴェングラーの録音キャリアの開始を告げるものです。
1926年と言いますから、大正15年もしくは昭和元年なので、最初期の電気式録音で、まぁ音も劣悪なもの

おかげで、フルトヴェングラーは録音技術の低さに失望し、以後3年間は一切録音しませんでしたし、この「運命」は本家DGからは正規販売用には、一度もCD化されてませんし、ヴェーバーについては1935年に再録音する始末。
しかも「運命」は、当時の録音技術では小さい低音が収録できなかったせいか、第3楽章の236小節から244小節がカットされてます

ただこのフルトヴェングラー協会による復刻盤は、スクラッチノイズは盛大ながら、当時の巨匠の若々しい演奏を伝えてくれます。
全部で7種ある彼の「魔弾の射手」の録音の中でも、この録音は際立ってテンポの振幅が大きく、これを聴いてから時代を下って1944年のライブ、 そして最晩年の1954年のスタジオ録音を聴き比べてみるのも一興
