私の好きなシューベルトの作品の1つに、「さすらい人幻想曲」があります。
お気に入りは…

ヴィルヘルム・ケンプ
シューベルトのピアノ曲の中でも最難関で知られる曲だけに、バリバリ弾きこなすピアニストが多くいますが、そうした演奏は、美しいメロディが豊富な曲の割に、心に残りません。
その点、ケンプは秀逸。
彼の演奏を聴くと、四分音符という同じ音価も、1音1音をここまで弾き分けるのかと、感心させられます。

クリフォード・カーゾン
モノラルで音はイマイチですが、こちらも好き。
彼にはリスト編曲のオケ伴奏版の録音もあります

伴奏はヘンリー・ウッド指揮、クイーンズホール管(1937年)
原曲が素晴らしいのは当然なのですが…イマイチ、 リストがオケ伴奏版を作ったのかが、私には分かりません。
それほど特徴のあるアレンジとは思えないのですが…
では、原曲の原曲ということで、リートの「さすらい人」を

ハインリヒ・シュルスヌス(1888-1952)の甘い声と、絶望的な歌詞とのギャップが見事。
1928年の古い録音ですが、レオ・スレザークと並ぶ当代一流のリート歌手として鳴らしたシュルスヌスの素晴らしさが分かります
