チャイコフスキーの交響曲第6番。
この曲に対する皆さんのイメージは?
私は、青白い悲劇性を帯びたどちらかというと冷え冷えとしたイメージ。
しかしこの方の「悲愴」は違います

ヘルマン・アーベントロート(1883-1956)
もうとにかくドロドロの「悲愴」。
音圧が凄くて、金管が派手に炸裂
猛烈な白熱燈を浴びたような灼熱の演奏
各フレーズが自由に伸縮し、表情のつけ方も濃厚なことこの上なし。
しかも音楽に完全に没入するタイプで、世代の近いクレンペラーのような俯瞰で勝負する指揮者とは対極にあります。
まさに、汗がほとばしる「男のロマン」的演奏。

この悲愴は、1950年11月28日のベルリン放送交響楽団とのライブで、4年前に初めて登場した音源です

彼の「悲愴」は、1952年のライプツィヒ放送響との録音が、その味付けの濃さ故に、その筋では昔から知られてます。
しかし今回の録音は、さらに濃厚で、こうした趣向の「悲愴」がお好みの方には、是非盤です

もちろんお馴染みの第3楽章も健在(笑)

彼が指揮したチャイコフスキーの交響曲は、他に第4番があるのみです。
いつか第5番が発掘されることを楽しみにしてますo(^-^)o