少々毒のあるタイトルですが、あくまでも演奏内容の話です。

この曲は「のだめ」のおかげで、クラシックに興味のない人の耳にも入る機会が多くなり、普段クラシックを聴かない友人からも、CDを紹介してと言われます。

まぁカラヤンなりクライバーなりを紹介しておけば、大抵満足して頂けるんですが、唯一、「何これ?」と言われたのがこれ

Haus der Musik-20100215202159.jpg

クレンペラー指揮フィルハーモニア管による1968年10月の巨匠83歳の時の録音です。


クレンペラーはベートーヴェンの交響曲を大変得意にしていましたが、その中でも最も数多く録音を残しているのが、この7番。

1951年のコンセルトヘボウ管とのライブを皮切りに、現在までに11(?)種類の録音を残してます。その内3つがEMIへの商用録音です。

このCDは3つの商用録音の、そして11種類の録音の中でも、一番最後のものです。


最晩年の巨匠の演奏らしく、非常に重々しく、なかなか前に進まない演奏です。
演奏時間も約43分を要し、若い頃(といっても60~70歳台)の録音に比べて、5分から7分も遅くなっています。

この人は、身体的ハンデキャップもあり、壮年期と晩年の演奏時間の落差が特に大きい指揮者で、マーラーの「復活」の演奏時間の世界最短記録と最長記録を一人で記録しているほどです。