「古城」のサックスはあまり歌わせ過ぎず、サッパリとした印象を与えます。

「ビドロ」はペザンテの指示に拘束されない意表をつく颯爽とした演奏です。

そしてトランペットの見せ場の「サミュエル…」も見事にこなしています。

「バーバヤーガ」から「キエフの大門」への盛り上げ方は流石に心得たものです。「キエフの大門」も決して勿体ぶらない素直な演奏です。

終演後は「ブラーヴォ」の絶叫!

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なおこのCDにカップリングされているのは、カンテッリがニューヨーク・フィルを指揮し、ギーゼキングがソリストを務めたベートーヴェンの「皇帝」です。録音は1956年3月25日です。

ギーゼキング最後の訪米の折の演奏で、地元の音楽誌に「ギーゼキングはまたしても彼が楽界における無比のピアニストであることを示した」と絶賛されるほどの大成功を収めました。

しかしこの演奏は、親子ほど歳の離れた両者の最後の顔合わせとなりました。
ギーゼキングは約半年後の10月にロンドンでベートーヴェンのピアノソナタ全集を録音中に急死。
そしてその1ヶ月後には、カンテッリがパリのオルリー空港での飛行機の墜落事故により、非業の死を遂げたからです。

彼の死後、ニューヨークで台頭してくるのが、バーンスタインです。歴史にifはないですが、「カンテッリが生きていたら」、と考えさせられます。