ここで紹介するのは、名盤の一つに数えられる、クレンペラー指揮のマーラーの交響曲第9番の録音です。

巨匠晩年の1967年の録音で、徹底的にスコアを客観的に読み込んだ解釈で、どこまでも情念でマーラーを演奏したバーンスタインとは正反対です。

第1楽章の第1主題のfis-eの下降音型、情熱的なニ短調の第2主題など、実にそっけない描き方です。
第2楽章のあの調子外れのワルツは、しっかりと3拍子を刻み、マーラーがこの楽章に与えた鈍重さ・粗野な性格を、見事に描ききっています。

第3楽章は、類例のない遅さで、ブルレスケ=道化ぶりが際立ちます。第1主題が戻ってくる522小節以下も、泰然としたもので、一画一画をおろそかにしません。
第4楽章も同じ傾向を踏襲しています。とかくこの楽章は感傷的になりがちですが、クレンペラーは完全にその対極にあります。グリッサンドも控え目です。
全曲を通じて言えることは、全てのパートが均等に聴こえてくることです。うるさいほどの第3楽章の金管にも、木管が埋もれることがありません。
なお、この録音の直後にパリでの同曲の演奏がパテ・マルコーニによりライブ収録されてますが、未発売のままです。

巨匠晩年の1967年の録音で、徹底的にスコアを客観的に読み込んだ解釈で、どこまでも情念でマーラーを演奏したバーンスタインとは正反対です。

第1楽章の第1主題のfis-eの下降音型、情熱的なニ短調の第2主題など、実にそっけない描き方です。
第2楽章のあの調子外れのワルツは、しっかりと3拍子を刻み、マーラーがこの楽章に与えた鈍重さ・粗野な性格を、見事に描ききっています。

第3楽章は、類例のない遅さで、ブルレスケ=道化ぶりが際立ちます。第1主題が戻ってくる522小節以下も、泰然としたもので、一画一画をおろそかにしません。
第4楽章も同じ傾向を踏襲しています。とかくこの楽章は感傷的になりがちですが、クレンペラーは完全にその対極にあります。グリッサンドも控え目です。
全曲を通じて言えることは、全てのパートが均等に聴こえてくることです。うるさいほどの第3楽章の金管にも、木管が埋もれることがありません。
なお、この録音の直後にパリでの同曲の演奏がパテ・マルコーニによりライブ収録されてますが、未発売のままです。