以下は自己投影プラネタリウムの読み原稿です。

ゆっくりとお読みなられて、実際に見られたらいいですね。参考までに、シミュレーション画像を貼り付けます。



さて午後8時をまわりますと、

東側から大きな三角形が見えてきます。 

左側のお星さまを頂点に、

二等辺三角形がどーんと横たわっていますが、


私たちの頭の上側に見えるのが、 コト座のベガ、 

右下が ワシ座のアルタイル、 

そして左側がハクチョウ座のデネブ、 

であります。 


この3つの星を線で結ぶと、 

夏の大三角 になりまーす。 


上の方のお星さま、
コト座のベガは 織り姫星、 

右下のお星さま、
ワシ座のアルタイルは彦星、 

織り姫星と彦星は七夕伝説で有名ですが、 

その距離は15光年、なんと光の速さでも15年もかかる距離にあります。 

メールやラインの往復でも30年もかかる途方もないような距離に見えますが、

星の一生100億年を考えると、

携帯電話で4分くらいの距離だそうです。

以外とご近所さま同士なんだそうです。 


さて、

織り姫星のベガと彦星のアルタイルの間には星の固まりが、左右横一直線に、帯のように横切っています。

まるで川のように見えるので、

天(てん)に登った川、天(あま)の川と呼ばれています。 

天の川は、私たちが住む、

天の川銀河を
端っこからその中心方向に見ている姿、 

すなわち、銀河の中心を見ていることになります。 


なんと、私たちの地球は、天の川銀河の端っこの方、

まるで銀河の田舎町に存在しています。

さて七夕伝説に話しを戻しますが、7月7日は日本では梅雨の時期で雨天候が多く見ることができません。


でも大丈夫!


来月10日、8月10日に伝統的七夕がやってきます。
8月10日のお月様は月齢5.6の三日月。
北の空にはペルセウス座流星群がやってきています。
伝統的七夕の夜に、

夏の大三角と流れ星を探してみてはいかがでしょうか?