2020年9月からスタートしたニッセイ外国株式インデックスファンドへの積立投資(毎月45万円分を毎日投資)の成果を毎週末に記録していくブログです。
今週の成績です。先週比で基準価格は515円のプラス、評価損益は338,661円のプラスで、これまでの概算評価損益額は通算で5,222,442円のプラスとなっています。これまでの投資総額は16,088,523円で、投資を開始してから約3年で21,310,965円まで増えました(32.46%増)。年間利回りに引き直すと17.92%です。
中国経済や米国債の金利上昇など先行きの不安はつきませんが、今週は評価益が30万円ほど増えました。
2020年9月からの概算評価損益額に関するヒストリカル・グラフは以下の通りです。
今年4月から評価益が激増していますが、山が高ければ谷も深いのは世の常ですので、今後株価が暴落しても動じないよう心の準備をしておこうと思います。
さて、今週は遅めの夏休みをもらっていて読みたかった本を複数読んでいるんですが、『半導体有事』(湯之上隆著、文春新書)はとても興味深い内容でした。
詳細は本書を読んで頂きたいのですが、以下のようなことが書かれており、日本経済の先行きに暗澹たる気持ちになりました。
① 現代の生活に不可欠な半導体は台湾の企業であるTSMC無しでは成り立たないこと。
② 日本企業が80年代のように世界の半導体生産シェアを牛耳っていた時代はおそらくもう戻ってこないだろうということ。
③ 日本の基幹産業である自動車産業も半導体に依存しているところが大きい一方、TSMCを中心とした世界の半導体生産能力は限られており、iPhoneなどアップルの製品にその生産能力が優先的に割り振られるので、半導体がボトルネックとなり自動車生産台数のペースが増える可能性は低いこと。
④ 日本が官民一体となって進めているプロジェクト(ラピダス)は無謀の極みであり、失敗する可能性が極めて高いこと。
⑤ 昨年10月、米国が中国に対して半導体分野での非常に厳しい規制をかけたので、台湾有事の可能性が高まっていること。
私は世界で最も古い国家である日本に生まれてきたことを誇りに思っていますが、日本の経済となると話は別です。
「官民一体の国家プロジェクト」とかいう言葉を聞くと、残念ながら「ああ、また税金が無駄に使われるな...」という気持ちしか出てこないです。
私は日本経済の先行きに悲観的で、可能であれば海外移住も検討したいのですが、現実的に困難ですので、少なくとも自分の資産についてはニッセイ外国株式インデックスファンドなど海外、特に先進国の資産に投資することで、可能な限り日本のリスクを自分から切り離そうと考えていて、日々それを実行しています。
ではまた来週!