【本】「バトル・ロワイアル」高見 広春 | どーも

【本】「バトル・ロワイアル」高見 広春

バトル・ロワイアル/高見 広春
¥1,554
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傑作です!!


「アウトレイジ」を観て、
"北野"、"バイオレンス"のキーワードで
「バトル・ロワイアル」を思い出し、読みなおしました。


再々読です。
※同じ本を3回読むのは初です。



内容は、

修学旅行中の香川県城岩町立城岩中学校3年B組の
バス内での描写から始まります。
修学旅行なので、浮かれた感じですよ。
が、突然、眠気に襲われ眠ってしまいます。


起きてみると、知らない教室の中。
知らない大人が出てきて、一言。

「今日は、皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらいまーす。」


というわけで、生き残りをかけたバトル・ロワイアルが始まります。




最初に読んだとき、冒頭の部分で胸くそが悪くなり
本気で「クソみたいな本だ!!」と思い、
途中で捨てようと思ったんですが
チョット考えてみると、
どんな感情であれ二次元のフィクションに
ここまで感情を揺さぶられるのは、凄いんじゃね?と思いなおし、
読み進めてみました。


そうしますとですね、
止まらなくなりました。



冒頭部分、"坂持 金発"と名乗るゲームの責任者から
「プログラム」というゲームの説明が始まります。
そこで、普通の日常から殺し合いという異常な世界へ
かなり強引に選択する自由もなく、引っ張り込まれるわけです。

ここで描かれる場面から感じる感情は、
正に3年B組の生徒たちが感じる感情そのままなわけです。


「え!」「マジで?」「なんで俺が?」「ムカつく!!」
「ぶっ殺してやる!」「帰りたい。。。」


あまりにも理不尽なので、間違いなく嫌悪感を抱きます。

ここまでで、「最低!」と本をゴミ箱に捨ててしまう人が居ても、
まぁしょうがないかなぁと理解できます。


でももうちょっと、我慢して読み進めてみましょう。



こっから先は、生き残りをかけた
強制的な殺し合いのシーンになるんですが、
クラス42名の人物設定が凄く良く出来ていて、
特殊な状況下でのそれぞれの行動がかなり面白く描かれています。


主人公は、七原 秋也(男子15番)、中川 典子(女子15番)で、
主人公を助ける役として、川田 章吾(男子5番)、
主に3人で話が進んでいくんですが、
他の生徒も面白い。



他に活躍する主な生徒は、


三村 信史(男子19番)
杉村 弘樹(男子11番)
桐山 和雄(男子6番)
相馬 光子(女子11番)


がいます。この4名は準主役級で非常に魅力的に描かれています。



個人的には、千草 貴子(女子13番) が好きです。
彼女のシーンは、凛としてて凄く好きです。



後、名シーンとして、


内海 幸枝(女子2番)
中川 有香(女子16番)
野田 聡美(女子17番)
松井 千里(女子19番)
谷沢 はるか(女子12番)
榊 祐子(女子9番)


が、全滅してしまうシーンが印象的です。
特殊な状況下で人を信じることが如何に難しいか、
ってところです。


稲田 瑞穂(女子1番)も割と好きです。

あっさりした感じで。。。


で、いわゆるこの本自体は倫理的には褒めらないとは思います。
結局、主人公以外のクラスメイトは
全員死んでしまうわけですから。

後、学生同士が殺し合うっていうのもねぇ。


でも、こういう話がないと
正常な倫理観も生まれないと思うんですよ。
※戦争を知らないと、戦争の恐さも分からないですし。


確かに精神的に未発達な子供が
「この本、面白い!」って言ったら恐いですしねぇ。。。



でも、フィクションとして捉えられる(当たり前なんですが。)
普通の成人であれば、極上のエンターテインメントとして
楽しめるかと思います。


傑作です!!

お勧めです!!!!
※もちろん、バイオレンス系がダメな方にはお勧めできませんが。


では。