2018『舞台友情』初日マチネVol.15 布団越しの友情。 | 電卓男の友情日記

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白血病になった女の子とクラスメイトとの絆の舞台『友情〜秋桜のバラード〜』について書いています。







(クラスのみんながお見舞いに来たんだ!)


布団の中に隠れるあゆみ。


会える嬉しさの何倍も、今の姿を見られたくないという思いが勝る。


ここ、切迫感が出ていない。
初回だし、みんなが入ってくるまでに布団にきっちり潜ることが喫緊の課題であるため、致し方ないのかもしれないが、潜ること自体よりも、なぜ潜るのかを考えて。

髪の毛がないことをみんなに見られたくないから。

これに尽きる。


このあとのシーンであゆみの家に先生と友達が訪れた時も、同様に切迫した焦りが十分に表れていなかった。

さらに、そんな表情まで作れたら、バッチリだ。


野本先生、英語の大場先生、タカコ、千絵子、直美、明子、正、ゆうこりんの二人(ちゃんと名前で言えって?笑)


母親の「顔出しなさい失礼ですよ」に、「嫌!ぜったいに嫌!」と即答!
感情表現が状況によく合っていた。



あ、
あゆみ役の綺実さん、ダメ出し大歓迎の褒め言葉は不要って言ってたから、褒めるところは別に書かなくてもいいか


タカコが花を渡して戻って来たときの、クラスメートのニコニコが、毎回ほほえましくて個人的に好きです。



「だれとだれが来てくれてるの??」


と言われた瞬間の、嬉しくてはしゃぎ出すクラスのみんな

ここ、個人的に大好きです(笑)


こっちまで楽しくなってくる


「私は、タカコォ!」
「わたし、わかるぅ?」
「じゃー、私は誰でしょ〜?」
「デ、ワ?」
「俺は、わかるよね?」
「オレもわかる!?」
「…おれ、森山信一!!」
(※森山信一は来ていません笑)


あゆみ、うまい。
即答するところと、「間」が自然でリアル!!
(あ、褒め言葉いらないね笑笑)

それと、それに対してのみんなのレスポンスも見事で、当てられてすっごい喜んでて、それがとても素直で、まるで自分のことを当てられたようで観ているこっちまで嬉しくなってきた!!


それにしても、みんなの声、とても舞台映えしていて特徴あるなぁ。

千絵子や直美は横向いててもすっごいよく通るもんなぁ

そりゃあ、あゆみも当てられるよね(笑)


元気出してね!とタカコに言われて、「ありがとう」って答えるんだけど、その言い方が、なんていうんだろう、友達の思いやりをいっぱい受けて、胸がいっぱいになって、ほんとうに心から「ありがとう」っていう、そんな印象。


なんかその一言を聞いただけで泣きそうになった(いやでも、ホントなんだって


"ありがとう"って言葉は、とてもステキだ。
ホントにそう思った。


この舞台、タイトルは『友情』とあるけど、
『友情』という言葉は、すべてを通して、たった一回しか出てこない。


それも、友情の輪の中にいる者ではなく、それを外から感じた者が発する。
(それについてはあとで述べます)


だが上記のように、言葉はなくとも『友情』というあたたかいひびきは、舞台のあちこちにちりばめられているのです。




ぜひ、来年観に来られた方は、そんな欠片を感じとってみてくださいね。







今日は、ここまで。







また書きます。






千秋楽公演の帰り、千葉駅である人に教えられて撮った、フクロウ交番🦉(笑)






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*読者の方へ*
 
このブログは、『友情』という舞台を行う意義、全体のストーリーや流れを熟知した上で、よりよくほかのお客様に観ていただけるよう、個人的な感想を書いているものです。
 
1人でも多くの方にこの舞台の存在を知っていただき、また実際にお越しいただいて、「白血病」という病気のこと、ドナー登録や献血の重要性を理解していただけることを第一に考えております。
 
そのためには、舞台の中心となる生徒役の役者さんたちが、もっともっと良い演技をすることが大事です。
 
私はそこに主眼を置き、生徒役の方々の演技の良し悪しをお伝えしています。
 
加えて、生徒さんたちが全力で稽古した成果も評価してあげたいと思っています。
 
「泣く」「叫ぶ」などといった演技を、「すばらしい」「リアリティがある」などと評価しているのは、すべて、上述のためです。
 
決して、現在病気と闘っている方々のことを憂慮していないわけではございません。
 
そのことをご理解いただいた上で、今後とも【電卓男の友情日記】をどうぞ宜しくお願い致します。