
仕事帰りの
遅い時間に
東の空を
見上げると
高い位置に
丸くて黄色い月

前日の
赤い月とは
対称的だな…
と
思いながら
いつもの
お月さまに
戻ったのね…
と
自分に
言い聞かせる

車を走らせ
帰宅する間
明るい光に
気付かされる
車から
降りて
明るい月光を
見つけると
黄色い光は
虹色の月光に
なっていた

黄色い月の
回りを
虹色の光が
包む

白いとか
黄色いとか
オレンジ色のとか
どれも違う
単色ではない光

ボーッと
眺めて
色を
探すが
やっぱり
虹色
薬が
切れてきたのか
ボワンボワンと
頭が揺れる
その時
『手離せ』
と
微かに
聴こえた…
いろいろ
手離してきた
はずなのに
何を手離せば
いいのだろう…
と
考えながら
答えが
頭の中を
勝手に
歩いていく
『手離さなければ
新しいものは
入らない』
ガンガンと
激しく揺れる
頭を抱えながらも
こんなことを
冷静に
受け取る自分もいる
今朝
窓を開けると
白い月が
迎えてくれた
ずいぶん
低い位置から
こちらを
覗く
少し
目を細目ながら
ゆっくり
ゆっくりと
姿を
消していく

夜通し
照らしてたら
疲れるよね
