
対岸の景色が
霧で見えない
周りの山々も
白い衣を纏ってる
色味を消したその姿は
水墨画の世界を
思わせる
近くへ行って
その山の大きさに
圧倒される
静かに強く
そびえ立つ
その姿に神を感じる
深く深く山肌に
抱かれる自分がいる
抱かれた腕から
スルリスルリと
すり抜けていく
その感覚が
気持ちいいと感じる
それでも山は
私を離さない
私は小さな点にしか
すぎないのだ
道に横たわる
小動物を
カラスがついばむ
咄嗟に
「南無阿弥陀仏」を
唱えながら
この命の
帰るべき場所を
思い描く
昇天してください…
と最期に唱え祈る
石がゴツゴツの川に
背の高い枯草が
陣をとっている
その枯草の
間を抜けるように
川は流れていく
しばらく
流れていった先で
足止めをくらってる
ピタッと
流れが止まった
息を潜めて
時を待つかのように
顔色さえも変えない
徹底した行動に
強さを感じる
下流へ行くと
流れ出す水たち
必要とするものたちの
元へ向かいだす
風を見て
自然を感じる
自然を見て
風を感じる
何ヵ月かに一度の
病院へのドライブ


これがすごく
心地いい

程よい距離感

五感を
フル活用して
自然から
メッセージを
受けとる

こんな時間が
私にはすごく
大切な時間
