バカと会ってから2年が経つのかな。
どう目を背けてあがいたって
彼の存在が私の、
1/4世紀弱の人生のターニングポイントの一端を担ったのは事実、きっと
相変わらず
何日かに1回か、着信が入る。
相変わらず
彼の番号の着信履歴に、「電話」はなくて
「不在」ばかりしたためるけど。
時々無性に、通話ボタンを押してしまいたくなるのは
季節のせいだと言い訳する。
誰も聞かないし聴かれてもいないけど、
そうやって自分だけに言い訳を手渡す。
冷たい空気
と
涼しい虫の音
秋は殺人的に私を阻害する
そうして私の胸に疎外感が刺さる