重量のあるシャフトに変えてからグリップを強く握りすぎていたようだ。せっかくゴルフスクールで一番初めに習った大切なことなのに、いつの間にか忘れてしまっていた。

どれくらい緩く握るのかは人それぞれ。私は私の基準を作った。3Wを素振りしてシュッシュ、シュッシュと芝を滑るまでだ。当たり前のことかもしれないが、ここからやり直さないといけない。もしかしたら『アルティメットスイングゴルフ』のコントローラーにウエイトを付けたのが間違いだったかもしれない。

レンジ併設の中古屋さんで5Wと3Uを試打させてもらった。7Wを手配中なので3Uを購入することはないが、『パラダイム』の純正グリップを軽く握るとどうなるのかを知りたかった。5Wは純正Sシャフトが挿さっており、添える程度で素振りをしたらソールが擦れた。そのまま打席に入りスパンっと打ったら芯を食った。本当に爽快!素振りしては打ち、素振りしては打ちを繰り返した。申し訳ないが、自分の3Wも試打のルーティンの中に入れ、グリップ圧を極端に落としてから打ってみたら、こちらも会心のショットが出た。

つまりグリップを緩く握ることで、自重のあるクラブヘッドは加速しながら最下点を潜り、そこからインパクトまで直線的に捉えていく。力が入りすぎることにより、最下点で潜らず、しなりも作れず、リストターンもぎこちなくなり飛距離が落ちる。

ラウンドでも焦らない鋼鉄の精神が必要だ。当たり前のことが今になってわかる。「素振り100回」はこれに耐えうるギリギリのグリップ圧とスイング軌道を確認するためのものなのだろう。