耳を掠めた遠雷の音
眉を顰めて見上げた空を
骨の白さを湛えた雲が
滅夏の果てへ流れて消えた。。
下世話な檻に道化師の群れ
紅い格子で阿弥陀籤。。
身の程積まれた金と銀
夕夜、夕夜と波まかせ。。
煙管の糸をくゆらせながら
帯の堅さを使い分け
霧雨細工の三味の音で
彼岸の華も濡れ光る
はって下さいコノ身にどうぞ
浮世に蓋した小粋な毒と
後生大事な思い出を
賭けてオクレヨこの紅い身に
後悔知らずの夕霧さ。。
甘い唐菓子舐め合ったってぇ
どう足掻いたってコノ世は無情
募る想いに身を斬る朝は
一寸刻みにやって来る
消せぬと消さぬが混ざり合い
遠い昔の無垢なるココロも
小指の先で紅を引きゃぁ
天上天下の目暗ましってねぇ
宴の種火の燻りは。。
後の祭りとアキラメテ
嘆きの無駄骨折ながら
情の華咲く道行きを
指を絡ませ行こうじゃないかい
ネェ。。旦那。。
ねぇ。。アンタ。。
夜血を呑み逢う絡みの果てに
秘顔を一つ分けとくれ。。
アタイにヒトツ。。
分けとくれ。