背中には翼の刺青
紅と黒の乱羽根模様
ノイズまみれのピアフが詠う愛の唄
鼻で笑って誤魔化して
古いホテルの二階の窓から
街を見下ろす
優しいピエロは
煉瓦の路地で
今夜も独り
そう
たった独りで
愛を演じる
空き缶に投げ込まれた
銅貨の響き
今夜のシノギを
子供が掠め取り
走り去る
取り巻きの罵声
沈黙の渦
でも
奴は
追い掛けたりはしない
ただ
いつも
悲しく笑うだけ。。
左目の下に描かれた
大きな涙
優しい涙
綺麗な涙。。
オレは空を見上げて
舌打ちを跳ばした
真夜中の公園
噴水の前で
膝を抱えた
ピエロを見つけた。。
背中に降ろした長い髪
溜息混じりに指に絡める
そして
ホントの涙が一粒。。
おい
俯くなよ
顔を洗って
出直そうぜ。。
良ければさぁ。。
背中の翼
貸してやるぜ。。
なぁ
おい。。