なるほど納得のいく説明だった。

この仕事で結果を出すのはオリンピック出場と同じ位の難しさだ。



オリンピック出場人数と
この仕事で結果を出している人数との比較からの一つの結論。

そう考えた時、

 いやいやまだまだ、

とやる気が出る。

一方で、

そこまで他を犠牲にしてこの仕事をやるべきなのか?
とも思う。


 
いろいろな皮膚科を探してみたが、結局行けるのは土曜しかないとわかり、
近所の総合病院へ。

土曜日は非常勤だ。
あたったのは、やはり女の先生。

しかも若い。その辺にいるかわいらしい20代の女の人、という感じ。

一回目。それでは当然取れないだろう、的な処置。この人もしかしたら、
イボを治療するのは初めてなのだろうかと思った。でも人当たりがいいので気に入った。

次の週は別の女の先生、
“なんであんたみたいな人のイボなんかとらんとあかんの”位の雰囲気で
強烈に、まるで俺に恨みでもあるかのように、イボに液体窒素がたっぷり付いた
綿棒を押し当ててきた。
「いたたた、」と心の中でつぶやく。

水ぶくれができたが、治療に満足。
一回目の先生に助言してあげよう、と上から目線で思った。

つづく