血糖値の異常による見極め方について | 血糖値測定器の種類と正しい使用方法

血糖値の異常による見極め方について

血糖値測定器で自己測定を続けていけば、自分のコントロール状況を把握することができるようになります。
もしも血糖値が高く出てしまったら、その要因を追求して改善に役立たせましょう。

ただし、血糖値というのは、状況、環境、体調などにより変化し続けていることも、必ず頭に入れておかなければなりません。
血糖値測定器で体の異常を知るには、血糖値の異常状態を見極めることも必要になりますので、その判断材料をよく把握しておきましょう。

まず、血糖値は、就寝中は低く、起きる時間が近づくにつれ高くなり始めます。
そのため、就寝前の測定値より、起床後の値が高くなっているのは当然のことです。

食事に関して言えば、食事の前よりも後の方が血糖値が高くなるのは当然のことです。
しかし、インスリン療法をしている人に限ってはこの定義が当てはまらない場合があります。
それは、超即効型のインスリンを使用している人に起こりがちですが、食べ物の吸収よりも早くインスリンの効果が出てしまう場合です。

血糖値を左右さる要因として、運動があります。
適度な運動はもちろん血糖値を下げる効果があるのですが、体調が思わしくない状況での運動や、過度の運動は逆に血糖値を上げてしまうことがあります。
運動したのに血糖値が上がってしまっている場合には、無理をしすぎないことと、運動量を見直す必要があります。

それ以外にも、ストレスによっても血糖値は左右されます。
極度の緊張状態やストレスを溜め込んでしまうと、血糖値は上がります。
そのような状況での測定と、それが解消された状況での測定では差が生じて当然です。

血糖値測定器での結果がこのような場合に当てはまらないのに、異常な数値が出た場合は、主治医に相談して治療法を検討する必要がありそうです。

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