親族経営。

創立者、特に全て自分の責任で始めた人間は素晴らしい。

自分のアイディアで、全てを自分の責任とし、管理し社員を大切にする。

すると、会社は大きくなる。

で、代変わりを迎える。

ここで、真の実力と人望を持った者が選ばれれば良いのだが、
何の実力も無い息子(娘)へ自動的に経営権が移ると、雲行きが怪しくなる。

特に三代目、四代目が怪しい。

生まれながらの将軍は、知識も経験も古株で会社を支えてきた社員をないがしろにする。

自分の実力の無さを自覚しない、できない将軍は、軍をまとめることはできない。

士気の上がらない軍隊は、結束力を無くし、個の利益に走る輩を生み出す。

上層部と言われる将軍の取り巻きは、自分の地位と権力と金を守ることに終始して、会社全体の利益を考えない。

すると、この流れは末端の兵士まで浸透し、士気の低い軍隊という形だけが残り、
自分達より小さな軍隊にあっけなく首を取られるか、内部崩壊するかのどちらかだろう。

社員を大切にしない経営者は、社員の利も考えない。
社員の利を考えない経営者は、信頼されない。
社員に信頼されない経営者は、誰からも信頼されない。