清水富美加さんの出家が大きな波紋をよんでいる。
自分は、あまりドラマを観ないが、清水富美加さんはCMで見知っていた。
実はこのCMを観ていると、なぜか不快感を感じたのを覚えている。
後付けになってしまうが、彼女からは「うしろめたさ」のようなモノを感じたのだ。
また、バラエティー番組などでも、何か無理にテンションを上げている感じもしたし、
自由奔放なキャラを演じている感が、この不快感の原因だと感じた。
もちろん、他のタレントさんでも不快を感じさせる人はいるが、彼女の場合、異常までに顕著に感じたのだ。
多分、現場の人間は気が付いていた人は多いと思う。
そして、今後この件で、この異変が続々と報告されると思われる。
なぜなら、昨今はこの手の事件に過敏になってきているからだ。
オウム真理教に始まった、カルト教団の脅威は、今も水面下で蠢いている。
全国に存在する新興宗教団体は、人々の弱みに付け込み救済と称して、人々の財産を搾取し至福を肥やしている。
この手の話は、ネットに溢れているにもかかわらず、芸能人が関わらないと事件として取り上げられない。
がしかし、これも一時の時事ネタで、大きなスキャンダルが起こる度に忘れ去られる。
Xジャパンのトシさんの洗脳は、TV番組で本人が真実を包み隠さず語ってくれた。
そして、より多くの洗脳への怖と、そのプロセス(過程)が明かされ生きた洗脳情報をわれわれにもたらしてくれた。
しかし、ここに来るまでの数年間の喪失と損失は、大きく他人では計り知れない。
だが、彼は気付き目覚めることが出来た。
が、この手の事件は後を絶つことが出来ない。
なぜなら、洗脳する側は、常に獲物を異常なまでの執着で狙っているのだから・・・。
過去に自分も「ねずみ講」に引っかかったことがある。
十代から付き合いのある美容師さんで、信用できる存在として十数年付き合っていたが、
その人きっかけでこのねずみ講は広がった。
最初は、洗剤でその後mp3で脳波をどうのこうのするモノに変わった。
この時、なにか心に引っかかるモノを感じた。
それは、その美容師さんの「ねずみの親玉」の人から出ている「虚偽の波動」からだった。
それは、微妙で巧妙な偽物の「愛」とでもいう感じで、人を信用させる魔術。
腕の良い詐欺師は、皆これを持っている。
だが、この魔術が効かない人間もいるのだ。
それは、何事にも動じない強じんな精神を持つ悟りを開いた者存在と、損得過剰の無い無欲な人間だ。
で、自分は、周りにいた無欲な人間の反応の変化に気付くことで、洗脳から目覚めることができた。
無欲な人間は、「ねずみ」がいくら熱心に利益の話をしても、興味がないので話に加わらないし、明らかに「ねずみ」を避ける。
みんなが「ねずみ」の講釈に聞き入っているのに、常に上の空という感じで、なぜだろう?と彼の行動に疑問を持った時、その目覚めは訪れた。
だが、その時には、自分はそこそこ「ねずみ」にはまっており、数名の人間から信用を失う事となったが、被害としては小さかったと思う。
で、その後も、そのような性質を持つ人間と出会うことはあったが、なんとか、かわすことが出来たので、勉強にはなっているようだ。
で、この詐欺的な要素は多かれ少なかれ人間の内にあると言う事に気付いた。
詐欺的要素とは。
人を意のままに操り、自分の利益を優先した仕事をさせて、自分の意見に対し反論を赦さない。
これを、相手に気付かれないように行うのが詐欺師で、気づかれて訴えられるのがブラック企業だ。
もちろん、大手企業だけでなく中小企業でも、ブラックは存在する。
 
と、話はそれたが、清水富美加さんは、このような事態なったのかを考えてみた。
 
報道通り、小さい頃から信者だったら、事務所と団体側の問題。(金銭的な・・・)
家族ぐるみの信者だったのかも気になる。
本人の精神が未熟な為、他人に操られ洗脳された。
芸能界の先輩に信者いて勧誘された。(洗脳もあり)
 
芸能界自体が、黒い部分を抱えているので、黒い部分どうしの引き合いが、引き起こした事件だとすると、なんとなく納得がいくのだが、観ている側としては、あまり気分の良い事ではない。
更に、事務所と教団の言い分の違いが、この手の事件の不可解さを増す。
なぜ、ここまで違うのかと言うくらい違うのは、どちらかが嘘を言っているか、双方が嘘を言っていることになるが、記者会見した弁護士も騙されていることなるのか?
 
でも、これは他人事ではなく、一般人の我々にも起きている作用だ。
類は類という言葉通り、心のダークサイドは解りやすく力強い。
暗黒面に飲み込まれると、抜け出すのは大変だ。
 
このことに気付く事が、とても大切なのだが、今の日本はこの辺の教育をしていない。
 
         それは、最近、消滅した「真の道徳」である。
 
まず基礎としての善悪を教え、この世には灰色な部分が有ることも教える、で、最後に善悪の根源は同じであり、「悪有っての善であり、善無くして悪は無し、」と言うこの世の壮大な矛盾を教えることが必要だと思う。
この矛盾を理解すると、人間は自分達の創り出した矛盾の中を堂々巡りしていることに気付く。
そして、この矛盾は精神的な成長に比例してると感じるが、これはまた別に機会に・・・。
 
最後に、この件で、映画やCMなどの損害がどうとか言っていたが、そんなことは事務所が考えることで、他人がどうこう言う問題では無い。
と、言うのは、毎回この損害賠償の話をTVで聞くたびに、無関係の人間が体裁よく脅している感じがするのだ、当事者でなく真実をうわべしか知らないのに、なぜお金の問題まで語るのかが本当に滑稽でならない。