最近は個人情報保護が浸透したためか、イタズラ電話やセールス電話が激減した。
しかし昭和末期から平成にかけては、その種の電話が実に多かった。
ある日、下着の試着の電話が来た。
「P町2丁目、3丁目にお住まいの20 代〜50代の女性の方に試着していただいて着心地をお聞きしています。」
私「よく私がP町在住の20 代〜50代の女性とわかったわね。」
「ハイ、電話帳で調べました。」
私「電話帳には年齢は載っていないけど。」
「…………。」
私「そんなこと言っているけど本当はセールスなんでしょ?」
「そんなことはございません。」
私「セールスだと信じて疑わないわ。」
「じゃあ、もうお試しになったのですか?」
私「ほら、セールスだと認めたわねっ!」
「失礼します。」ガチャン
それ以来、そこから電話はかかって来なくなった。