まだ小学生の息子に、何度も何度も謝る彼女。

目は、閉じたまま。

掠れた声で謝り続け、

力の入らない手で息子の手を握る。





…あんなに活発で、明るかった人が、

土気色の顔で、「もうダメだ」と呟いている。




周りは、そんな彼女を見て平然としていられる訳もなく、

目頭を手やハンカチで押さえて、漏れそうになる嗚咽を、なんとか彼女に悟られないようにするので精一杯。






命が、消えそうになってる。


あたしは、彼女の記憶にはもう自分がいないという現実に、ひどく居心地の悪さを感じて、それに耐えかねて逃げるように階段に行った。











カウントダウンは始まってる。



覚悟はできてたはずなのに、


胃の痛みは増すばかり。