「TTF 2016」2日目公演レポの続きです!



⑦FRANK BLACKFIRE (20:00~21:00)

初日公演のバンドとしてのバランスの悪さを反省したのか(苦笑)、約30分の入念なセットチェンジの後

場内が暗転し、初日同様、ダースベーダーのテーマがSEで流れ ステージを覆ったカーテンが開き、

やっぱり フランクはダースベーダーマスクを被り上半身裸で登場!


ジョン・A.B.C.・スミス(B、元AT VANCE)、マーク・クロス(Ds、元AT VANCE/FIREWIND他)の2人を

リズム隊に従えた3編成のバンドです。


初日同様、最新ソロアルバム「BACK ON FIRE」から、アタマ4曲をMCを挟みながらプレイ。

(ジョンは「BACK ON FIRE」をフランクと共に共同プロデュースし、ベーシストとしても参加)

昨日の今日なので、当然の事ながら 3人編成ではCDのサウンドは再現されず、薄っぺらい音作り、

フランクのヴォーカルは不安定で、ミスピッキングが目立ち、どちらも おぼつかない感じだ。


俺はフランクの来日が決定して直ぐに「BACK ON FIRE」を購入し聴き込んで、新曲を生で聴ける事を

楽しみにしてきただけに残念な結果でした…(涙)。


せっかく、「BACK ON FIRE」をプロモーションする絶好のチャンスだったのに、勿体ないなぁ~…。

ライヴでは再現出来ませんでしたが、スラッシャーの俺は「BACK ON FIRE」は結構好きですよ。


ここから先は、ファン待望のKREATOR/SODOM セルフカバーコーナー!


まずは、フランク在籍時のKREATORのアルバムのタイトルトラック「Renewal」、

MCを挟みSODOMの代表曲、「Remember the Fallen」と、2曲連続でミドルテンポの曲を続ける。

更に「ファシズムに対するの曲」との前振りからKREATORの名曲「People of the Lie」をプレイ!


ここまでは 前日と同じ流れで、初日に観て このバンドではツインギターの4人編成のKREATORの曲は

再現出来ない事が解かっていたので、単純に大好きな曲が生演奏されている事を楽しみました!



前日は、ここで「BACK ON FIRE」から、「Wicked Sister」がプレイされましたが、

この日はSODOMの名盤「AGENT ORANGE」に収録された代表曲「Ausgebombt」!

これは嬉しいサプライズでした!


終盤は前日と同じ流れでSODOMのスピードスラッシュチューン「Tired and Red」、「Sodomy and Lust」、

最後に「Bombenhagel」をプレイ!


前日は、このSODOM 3連発でようやくモッシュサークルが発生し盛り上がりましたが、

この日は7番目の出演でオーディエンスが疲れていた事、

次のWHIPLASHに備えて体力温存する観客が多かったの為か

モッシュサークル、ステージダイブは起こらず仕舞いで、多くのオーディエンスは傍観している様でした。


終わってみれば、セトリ変更を含めてライヴの流れの悪さは前日より多少改善されていましたが

ベテランミュージシャンの集合体にも拘わらず、この日出演したバンド群の中では、一番まとまりが有りませんでした。


もし、「FRANK BLACKFIRE」として活動を続けるのなら、もっとバンドとして経験を積んで

KREATORの曲を再現する為にも、出来る事ならライヴではサイドギタリストを入れて欲しいなぁ~。

3ピースに拘るなら、セルフカバーはSODOMの曲に絞った方が良いかも?

…って、余計なお世話とは知りつつも、フランクさんは物販席でもナイス・ガイだったし、応援したいんですよ~…(笑)。


なんだかんだ苦言を呈しましたが、個人的にはBACK ON FIRE」は好きなアルバムだし、

SODOM/KREATORの名曲を生で聴けて楽しかったです!



⑧WHIPLASH (21:30~22:35)


2日間に亘って開催された「TTF 2016」、いよいよ大トリのWHIPLASHを残すのみ!

約30分のセットチェンジを経て21時30分頃場内が暗転し、SE無しでステージを覆ったカーテンが開く。


前日と同じく名盤との呼び声の高い1st「POWER AND PAIN」に収録されたスピードスラッシュチューン

「Last Man Alive」でライヴがスタート!


初日の圧巻のパフォーマンスで既にオーディエンスの心を掴んでいたので、ライヴが始まるや否や

一気に前方フロアにファンが押し寄せ、早くもダイバーが発生!


2曲目に「Red Bomb」をプレイし、これ以降は初日とは曲順を入れ替えて来ました!

スピードチューンではモッシュサークルが発生!

途中でトニー・ポータロ(G/Vo)がTシャツをオーディエンスにプレセントするシーンもあり、

ファンとのコミュニケーションを楽しんでいました!


人気の高い「The Burning of Atlanta」がプレイされると、ステージダイブの嵐(笑)!


新曲の「Sword Meet Skull」では、前日同様、1stコーラスをTHANATOTIC DESIREのウィル(B/Vo)が、

2ndコーラスをベースのデヴィッドが担当。

ポータロさんの前で、サビのパートで「Sword Meet Skull!」と叫んでいたら手渡しでピックを頂きました!


「War Monger」「This」を挟み、人気曲の「Power Thrashing Death」がプレイされると、やっぱりダイブの嵐(笑)!


セットリストに記載されていた「Messages in Blood」と「Insult to Injury」をとばし、

ここでポータロがフランク・ブラックファイヤーをステージに呼び込みツインギターで

「Spit on Your Grave」をプレイし、大盛り上がりで本編修了!


オーディエンスが「WHIPLASH!」コールで声援を送り、それに応えメンバーが再登場!

1st収録の「Nailed to the Cross」がプレイされ、大盛り上がりの中、

メンバーが一旦バックステージに下がるが、更なる「WHIPLASH!」コールに応え、再々登場!


最後に、ファン待望の「Stage Dive」をプレイし、ステージダイバーが続出!

演奏が終わると、ポータロさんがアツくなったファンが待ち構えるフロアにダイブ!

ステージとフロアが一体になり、約65分のライヴが終了!


結局、初日にプレイされた「Insult to Injury」が「Walk the Plank」に替わっただけでしたが

曲順を大幅に入れ替えた為、新鮮なセットリストの様に感じました!



「True Thrash Fest 2016」 2日目。


END ALL、SAVAGE DEITY、シークレット・ゲストのVINGADOR、代役のTHANATOTIC DESIREの

洋邦の若手スラッシャー達が勢いのあるステージでフロアを温め、

TERRORDOMEが独特のステージ運びでオーディエンスを巻き込み

RIVERGEがフロアライヴで、文字通りオーディエンスと一体となり

FRANK BLACKFIREはKREATOR/SODOMの名曲をプレイ、

そして、メインアクトのWHIPLASHが圧巻のパフォーマンスで 格の違いを見せ付けてくれました!


VENOM INC.のドタキャンで どの位、払い戻しがあったのかは知る由もありません。

もちろん、参戦をやめたスラッシャーの皆さんを非難するつもりも有りません。

もし 俺がチケット代より高い交通費と宿泊費を払ってまで遠征する立場だったら、やっぱり断念したかも知れません。


俺が大阪在住だからこそ言える事ですが、VENOM INC.のキャンセルがあっても、終わってみれば

DJタイムを含め、8時間半に亘り大好きな「スラッシュメタル」を堪能した、最高のメタルイベントでした!

つくづく、「TTF」が 毎年 大阪で開催される事に感謝します!


残念ながら、初回から「TTF」を影で支えて来た外国人スタッフのEさんが、今回を最後に帰国されるそうです。

Eさん、8年間ありがとうございました!


最後に、主催者のMさんの挨拶が行われ、

「今年も いろいろとありましたが、最後まで ありがとうございました!

来年はどうなるか判りませんが、何とか頑張って行きます!

その為にも、ウチでCD買ってぁ~(笑)!多分、またやるぞ~!」

と、「次回」に向けて希望の光が見える宣言をして下さいました。


「TTF 2017」開催は明言されませんでしたが、きっと実現してくれるモノと信じています!

参加されたスラッシャーの皆さん、来年も2月にESAKA MUSEに集合しましょう!


↑手渡しで頂いたトニー・ポータロさんと、キャッチしたフランク・ブラックファイヤーさんのピックです。




「True Thrash Fest 2016 ・Day 2」 @ ESAKA MUSE (2016.02.14.)セットリスト


FRANK BLACKFIRE

1. Peter Gunn
2. Victims Of Society
3. Insane Human Race
4. Sound Thrashing
5. Renewal (KREATOR cover)
6. Remember the Fallen (SODOM cover)
7. People of the Lie (KREATOR cover)
8. Ausgebombt (SODOM cover)
9. Tired and Red (SODOM cover)
10. Sodomy and Lust (SODOM cover)
11. Bombenhagel (SODOM cover)


WHIPLASH

1. Last Man Alive

2. Red Bomb

3. Killing On Monroe Street

4. Walk the Plank

5. Spiral of Violence
6. The Burning of Atlanta

7. Sword Meet Skull

8. War Monger

9. This
10. Power Thrashing Death

11. Spit on Your Grave

Encore 1
12. Nailed to the Cross

Encore 2
13. Stage Dive