世間がバレンタインデーで浮かれている2月14日(日)、スラッシャー・HiDE 69は、前日に引き続き

関西メタルシーンの冬の風物詩、ROCK STAKK RECORDS & RIVERGE主催のスラッシュメタルの祭典

「True Thrash Fest 2016」の2日目を観にESAKA MUSEに行って来ました!


前々回のブログにも書きましたが、今回の「TTF 2016」の目玉の一VENOM INC.のドタキャンにより

急遽、代役として米国産ヤングスラッシャー、THANATOTIC DESIREの出演が決定しました!

…今回の来日公演が決まるまで、全く知らないバンドでしたが(笑)。


前日の悪天候と打って代わり、この日は雨も降らず暖かい一日で、絶好のライヴ日和!

雨が降っていない事が影響したのかどうかは定かでは無いが、初日と違い2日目は入場列を作らず

開場時間の14時を少し過ぎてから 先着順で適当に5階の会場までエレベーターで上がり入場。


まず、物販ブースに向かうが、初日に早々に完売したWHIPLASH Tシャツの販売はありませんでした。

↑2日目のタイムテーブルです…。


「シークレット」って何???

ROCK STAKK RECORDS さんのHPはおろか、前日のMCでもシークレット枠がある事自体、

全く告知されてませんでした。

…ホンマのシークレットやね(笑)。


スラッシャーで賑やかな物販ブースを離れ、ライヴフロアに入ると、フロアの上手側の壁際に

ドラムセットとアンプがセッティングされている。

前日の中村さんのMCにもありましたが、主催バンドのRIVERGEはセットチェンジの空き時間を使って

久し振りにステージでは無くフロアでライヴを行う為です!


前日同様、開演までフロアで DJさんがセレクトしたジャパメタや洋楽HMの名曲を爆音で楽しみました!

この日はシークレット・ゲストを含めて、8バンド出演する長丁場のイベントと言う事もあり、時間厳守で

開演予定時間の15時丁度に場内が暗転し、主催者さんのMCが無くいきなりライヴがスタート!



①END ALL (15:00~15:35)


ANTHRAXの「Be All, End All」がSEで流れステージを覆ったカーテンが開く。

2日目のトップバッターは、TTF初登場となる東京の4人組スラッシャーEND ALL!

ポッチャリ髭・ボサボサ頭のベース/ヴォーカルのSATOTSUさんはWRESTLE-1の所属レスラー

征矢学選手そっくりのワイルド系(笑)。

明るく楽しい正統派スラッシュサウンドを2曲プレイし、掴みはOK!


「日本でスラッシュ・メタルを演っている以上、『TTF』は夢の舞台です!」

と、SATOTSUさんがTTFに出演出来た喜びを語るが、下手側のギターのアンプが故障し中断…(汗)。

SATOTSUさんのアタフタしながら懸命に繋ぐ様子が妙におかしくて、フロアから温かい声援が飛ぶ(笑)。

ギターも無事復活し、計6曲を演奏し、一番手としてフロアを温めました!



②SAVAGE DEITY (15:50~16:25)


サウンドチェックで、ギタリストがLOUDNESSの名曲「In The Mirror」のイントロを奏で、

個人的にテンションが上がりました(笑)。

ステージを覆ったカーテンが開くと上手側のギタリスト君は赤のKILLERギターを抱えてました。

…完全にタッカン・フリークやね(笑)。


2番手はタイ産4人組ヤング・ピュア・デスラッシン・スラッシャー、SAVAGE DEITY!

TTF名物の一つ、「辺境メタル枠」です(笑)。

MORBID ANGELの影響を感じさせるテクニカル・ブルータル・デスメタルサウンドを披露!

演奏レベルは高く、特に上手側ギタリスト君のタッピングを駆使したギターソロは見応えがありました。



正統派スラッシュメタルではなく、よりブルータルなエクストリーム・メタルサウンドだったので、

フロアのオーディエンスは のると言うよりも、温かい目で観戦している感じでした。

特に上手側ギタリスト君が片言の日本語で挨拶した時は沸きました(笑)!

こう言うタイプのバンドのライヴを体験出来るのもTTFの醍醐味です!



③Secret Guest:VINGADOR (16:45~17:15)


謎のシークレットゲストの正体は、初日のみ出演予定だったブラジリアン・スラッシャー、VINGADORでした!

…まぁ、冷静に考えれば一番可能性が高いのが、このバンドですよねぇ~(笑)。


初日にプレイされなかったスピード・スラッシュ・チューン「Tolerance」でライヴがスタート!

ガラリとセットリストを変更し、結局 演奏した7曲の内、4曲を入れ替えて来ました!

よっぽど、色んな曲を日本のスラッシャーに聴かせたかったんやね。

…だったら、CD持って来いよって話ですが(苦笑)。


スピードチューンではモッシュサークルが発生し、初日よりもオーディエンスが盛り上がってました!

終盤の「Let the Hate Flow」ではギター/ヴォーカルの巨体のアレクサンダー君がステージダイブ!


初日に観て、'80sベイエリア・スラッシュ・サウンドが気に入ったので、また観たいなぁと思ってただけに

本人達にとっても、俺にとってもサプライズなステージでした!



④TERRORDOME (17:35~18:20) (POL)


初日のライヴで尻上がりにオーディエンスの心を掴み、会場をTERRORDOME ワールドに変えた

S.O.D.直系のハードコア色の強いスラッシュサウンドを信条とする ポーランド産若手4人組

クロスオーバー・スピード・スラシャーです!


2日目は1stミニアルバム「SHIT FUCK KILL」収録の「Sickness Among Us」でライヴがスタート!

初日公演で激烈なパフォーマンスに魅了されたオーディエンスが多かった様で、

最初から、ステージダイバーが出没してました!


4曲目の「Embodimental」が終わった所で、前日も参戦したステージ前方のファンにせがまれ

UAPPA(G/Vo)が頭蓋骨から脊椎が繋がったグッズを使いビールを振る舞う(笑)。


5曲目の「Goddamn Asskicking Well」で、なんとステージ脇で観ていた、

WHIPLASHのトニー・ポータロ(G/Vo)がステージ・ダイブを慣行!

これ以降のステージダイブに拍車が掛りました!


ライヴも終盤に差し掛かり、2度目の「振舞酒」を行い、飲みっぷりの良いファンには

TシャツやCDをプレゼントする大判振る舞い(笑)!


この日も「Cross over Cracow」を「Cross over Japan」に言い換え合唱させ盛り上がり、

最後にUAPPA君がダイバーを次々とステージ上に招き入れ、20人程のダイバーがステージを埋め尽し

「The Whole Audience Goes Full Blast!」がプレイされると、順々にステージダイブを慣行!

大盛り上がりで約45分弱のステージが終了!


終わってみれば、初日14曲、2日目16曲プレイして、2日間でカブった曲は

「Cross over Cracow」と「Welcome to the Bangbus」の2曲のみ!

ライヴバンドとしての力量を見せ付けてくれました!



⑤RIVERGE (18:20~18:50) (JPN)


TERRORDOMEのライヴが終了すると、すぐに主催バンドのREVERGEのフロアライヴがスタート!

1曲目の「Stand in Fear of Nothing」が始まると、オーディエンスがフロアいっぱいに広がった

モッシュサークルを形成し、初っ端から大盛り上がり!


客電が煌々と点いた会場で「A & a」、「Wardance」と、観客参加型のスピードチューンが続き、

コーラス用のマイクがファンの手を渡り歩き、あちらこちらでファンがコーラスに参加してました(笑)!


中村さんがカーテンの閉まったステージを指差し、

「俺ら今日はフロアで演ってるんで、あっち(ステージ)は開いてるから自由に使って下さい!

邪魔するモノは何もないでぇ~(笑)!」

と、オーディエンスを煽り、「Ready to Dive」をプレイすると、ボチボチ、ステージダイバーが発生(笑)。


この後も暴れるには持って来いのスピードスラッシュを連発し、終盤の「Thought Free」では、

那須さん(G)とモモコ姐さん(B)がフロアの中央に移動し、2人を中心にモッシュピットが激化!

ラストの「Till I Die」では中村さんも加わり、大盛り上がりで約30分のフロアライヴが終了!



⑥THANATOTIC DESIRE (18:50~19:30)


RIVERGEのフロアライブが終了し 程無くして場内が暗転、ステージを覆ったカーテンが開き

VEMOM INC.の代役として急遽来日したニュージャージー出身の4人組み若手スラッシャー

THANATOTIC DESIRE のライヴがスタート!


You Tubeで見た感じでは'80s正統派スラッシュ・メタルを演っている様な感じだったが、

実際にライヴを観ると、ベース/ヴォーカルのウィル君の吐き捨て具合がキツく、どちらかと言うと、

THE HAUNTEDの様なメロデスの要素が強いデスラッシュ・メタル・サウンドだ。


アタマからスピーディーなデスラッシュチューンを3連発で立て続けにプレイ!


ステージ中央の上半身裸のウィル(B/Vo)はプロンド長髪でメタラー然としていてカッコイイ!

上手側のアンソニー(G)はスキンヘッド(?)にバンダナで左右に動き回りオーディエンスを煽る!

下手側のベン(G)は、短髪にベースボールキャップを被った、一見普通の小太りのオッサンだが

見かけによらず(失礼!)メロディアスでテクニカルなギターを披露(笑)!


「俺達がアメリカから来たTHANATOTIC DESIREだ!日本に来れて本当に嬉しいよ!

俺達にはキャッチフレーズがあるんだ!一緒に叫んでくれ!」

とウィルがオーディエンスを扇動し、オーディエンスに「ROCK 'N' RAGE!」コールをさせ、ステッカーをばら撒きました。


↑物販席で貰ったステッカーです。


実は、俺を含めてステッカーを貰ったオーディエンスは事前に「ROCK 'N' RAGE!」コールを行う様、

メンバーに仕込まれてました(笑)。


MCの後 プレイされたのは、何とMEGADETHの名曲「Holy Wars」!

VINGADORのメンバーが飛び入りし、お祭騒ぎのセッション大会の様でした(笑)。

それにしても、METALLICAやSLAYERのカバーをするバンドは たまにいるが、

MEGADETHの、しかも、名曲「Holy Wars」のカバーが聴けたのは嬉しかったなぁ~。


後半戦は2012年にリリースされたEPに収録された「Final Breath」、「Silence to Violence」、

最後に1stフルアルバム「DEATHWISH」から、スピーディーなパワーメタルチューン

「Metal Never Sleeps」をプレイし、7曲、約40分のライヴが終了!


全く未知のバンドでしたが、活きの良いデスラッシュサウンドで気持ち良くアタマを振らせて貰いました!

エエ バンドやなぁ~ !!



「True Thrash Fest 2016 ・Day 2」 @ ESAKA MUSE (2016.02.14.)セットリスト


VINGADOR

1. Tolerance
2. Warlords
3. Have No Fear
4. Mumia
5. Circle of Death
6. Let the Hate Flow
7. Hellstorm


TERROR DOME

1. Sickness Among Us
2. Boiling Dogsblood
3. Chemicals of Death / Urban Mutants
4. Embodimental
5. Goddamn Asskicking Well
6. New World's Evil
7. Worry Yourself to Death
8. Madcap Terror
9. Give Me Back My Money
10. Human Wreckage
11. The Final Regret
12. Revolving Ignorance
13. Artur Katamita ~ Fuckbody
14. Cross over Japan
15. Welcome to the Bangbus
16. The Whole Audience Goes Full Blast!


RIVERGE
1. Stand in Fear of Nothing
2. A & a
3. Wardance
4. Ready to Dive
5. Hungry Child
6. Monster Die
7. Slavish Charge
8. Thought Free
9. Till I Die


THANATOTIC DESIRE
1. TBA

2. TBA

3. TBA (New Song)

4. Holy Wars...The Punishment Due (MEGADETH cover)
5. Final Breath
6. Silence to Violence
7. Metal Never Sleeps