既に10日以上前の話ですが、1月30日(土)は、地元大阪スラッシュメタルシーンの重鎮、RAGING FURY

主催のメタルイベント、「HOUNDS OF HADES Vol.19」 を観に難波BEARSに行って来ました!


今回のイベントは、ジャパニーズ・スラッシュメタルのレジェンドでRAGING FURYの盟友、CASBAHの

16年振りの音源となる最新アルバム「REACH OUT」のレコ発ライヴでした!


この日は梅田 CLUB QUATTROでSTRATOVARIUSの来日公演が行われていましたが、

スラッシャーHiDE 69はCASBAH &RAGING FURYを選びました!

…チケット代も安いし(笑)。


会場内に入ると、ステージの壁にはRAGING FURYのロゴのバックドロップが掲げられている。

どうやら、主催バンドのRAGING FURYが切り込み隊長を買って出る様だ。


ストラトとカブった影響は少ないと思うが、開演時間が迫っても客足は伸びず、フロアな疎らな状態。

…明らかに宣伝不足やな(汗)。


開演時間の19時を約5分過ぎた所で、RAGING FURYの中川さん(B/Vo)がステージに登場し、MC。

「今日はCASBAHのがレコ発ライブを大阪でやりますんで、最後まで楽しんで帰って下さい!

CASBAHが気持ち良く東京に帰れる様に、皆さん頑張って下さい!勿論、俺らも頑張ります!」

と、オープニングの挨拶で会場に集まったスラッシャーに気合いを入れ、一旦ステージ袖に引っ込む。



①RAGING FURY (19:05~19:45)


場内が暗転し、SEが流れ、ソータさん(Ds)ドラムセットにスタンバイし、観客に手拍子を促す。

中川さん(B/Vo)、豊三さん(G)の重鎮2人が登場し、キラーチューンの「Wolf Spider」でライヴがスタート!

初っ端からモッシュピットが発生しフロアがヒートアップしました!


続けてプレイされたのは、ミドルテンポで始まり、終盤に早くなる展開のある新曲で、イントロが2分近くあったので、てっきりインストナンバーかと思いましたが、途中で中川さんのヴォーカルが入りました。


「今演った曲は『Blindzor』っちゅ~、変な曲です。俺らは変な曲が大好きです!

と言うか、変な曲しか作れません(笑)!

今年の夏位に新しいアイテムを出そうと思ってるんで、お楽しみに !!

2013年に出した変な曲がいっぱい詰まったアルバムから続けて演ります!」

と、中川さんがMCを行い、2ndフルアルバム「BLACK BELT」のオープニングを飾る激烈スラッシュチューン、「Chaos Reigns」がプレイされ、再びモッシュピットが発生!


続けて、同アルバムから久し振りにグル―ヴ感のある「Suspicion And Fear」がプレイされ、

中川さんが今後のライヴスケジュールをい告知。


3月5日(土)、同じく難波 BEARSで行われる「GRAVE NEW WORLD VOL.26」 、

3月26日(土)、出戸 ORTO LOUNGEで行われる「Fierce Fight of Metal ~春の陣~」

の2本への出演が決定しています!


終盤は「BLACK BELT」に収録されたライヴの定番曲でヘヴィーチューンの「Gggwwwaaarrrhhh」と
スピードチューンの「Meifumado」をたたみ掛け約40分のライヴがあっという間に終了!

トップバッターとして充分過ぎる位、フロアを温めました!



②DEADSTOCK Co. (19:55~20:25)


MEDUSAの林さん(Vo、GUILTY VICE)&河合さん(Ds、THE GROOVE LINE/THE DIZZY TONES他)、

夜叉、ANCHAIN、SHOTGUN MARRIAGEの元メンバーのベテランミュージシャンによる

5人組ヘヴィーロック・バンドで、観るのは2回目です。


12月31日、出戸 ORTO LOUNGEで行われたカウントダウンライヴでは、河合さんが高崎さん&山下さんの

スペシャルバンドに専念する為に、RAGING FURYのソータさんがサポートドラマーを務めていたので

河合さんを含むフルメンバーで観るのは初めてです。


分厚くヘヴィーでスラッシーなサウンドに林さんの吐き捨てヴォーカルが乗るアグレッシヴなメタルで

1stミニアルバム「ALL OR NOTHING」収録曲を中心に新曲を交え7曲、約30分のライヴを慣行!

前回は4曲しか聴けなかったので、今回は堪能出来ました!

機会があれば、また観たいです!



③CASBAH (20:40~21:55)


約15分のセットチェンジを挟み場内が暗転し、バグパイプが使われたケルト民族音楽のSEが流れ、

本日のメインアクトCASBAHのメンバーがステージに登場!


RYOさんのギターが、最新アルバム「REACH OUT」のオープニングナンバーのパワーメタルチューン

「ACT」のイントロのリフを奏で、短パンに赤いジャージを羽織った羽鳥さんが「行くぞ!大阪!」と叫び

2013年12月7日、斎橋AVENUE Aで開催された「MARCH OF THE FINAL DECADE」以来

約2年振りのCASBAHの大阪公演がスタート!

曲の途中で羽鳥さんがフロアに降り、オーディエンスに混じって歌い、盛り上げる!


立て続けに新譜から、前回の大阪公演でも「新曲」として披露されたヘヴィーでスラッシーな

「The Killing Machine」がプレイされ、ステージ前の熱心なファンが盛り上がる!


更にに続けて、次にCASBAH…と言うよりも、ジャパニーズ・スラッシュメタルを代表する名曲、

「Discharge」のヘヴィーなイントロが始まるとフロアで沢山の拳が上がり、ファストなパートに移行した途端

フロアが爆発的にヒートアップし、モッシュの嵐となりケイオス状態 !!


「熱いな、大阪!次は『裸』の歌だ!裸にならないでどうすんだよ!女の子はイイけど、男は脱ごうぜ!」

と、羽鳥さんがジャージを脱ぎ棄て、上半身裸になり、格闘家の様に鍛え上げられた肉体美を披露!

しかし、フロアの男共の大多数は人前で裸になれる様な体型ではないので自粛。

…勿論、俺も自粛(笑)。


新譜から、前回の大阪公演でも披露されたストレートなスラッシュチューン「Naked」、

今回初めてプレイされるグル―ヴ感のあるスラッシュチューン「Blow It Up」がプレイされ

フロアのオーディエンスから上々の反応が返る。


ただ、次に新譜から、前回の大阪公演ではオーディエンスをクールダウンさせた

静かでジャージーなベースイントロから始まる哀メロのヘヴィーバラード「Inside Me」がプレイされると

やはり、CASBAHのイメージとかけ離れたこの曲に対し殆どのオーディエンスが静まりかえる。

羽鳥さんの美声が映える良く出来た曲で、後半のインストパートでは激しくなり、「静から動」の展開が

アーティスティックな佳曲で、CDで聴くよりもライヴの方が数段カッコ良いのだが、

如何せん、スピードチューンで暴れたいスラッシャーには求められていない様だ。


「…この静けさは何だ(笑)?

それじゃあ、皆んなで 80年代にタイムスリップしようぜ!

'87年の曲だけど、生まれてた人?」

と言う羽鳥さんの質問に殆どのオーディエンスが手を上げる。

「…皆んな、年寄りばかりだな(笑)。

俺は生まれて無かったけど、その頃にCASBAHってバンドが演ってた曲を3曲続けて演ります(笑)」。


羽鳥さんがジョークを交えながらオーディエンスを煽り、CASBAH随一のハードコアチューン

「Infinite Pain」がプレイされ、すっかりクールダウンしたオーディエンスがここぞとばかりに暴れ出す!

この曲は、前回の大阪公演ではセットリストに記載されていながら時間が押した為にカットされた曲で

今回、聴けて嬉しかったなぁ~!



続けて、CASBAHの代表曲、「Chain Gang」がプレイされ、肩車されたRAGING FURYの中川さんが

羽鳥さんにマイクを向けられコーラスパートで叫ぶ!

そう言えば、CASBAHが活動休止している時にRAGING FURYがライヴでこの曲をカバーした事があったなぁ~…。


クラッシックスの3曲目はライヴの定番曲のハードコアスラッシュチューン「Low Intensity Warfare」!

当然、フロアはモッシュの嵐となり大盛り上がり!


羽鳥さんが、熱いリアクションでCASBAHを歓迎する大阪のファンにお礼の挨拶を行い

最後に、新譜からPVとなったリードトラックのサビのメロディーが印象的なスラッシュナンバー

「Unsung Heros」がプレイされ、本編修了!


アンコールの拍手に応え、メンバーがステージに再登場し、オーディエンスにリクエストを募ると

フロアから「Russian Roulette!」「Death Metal!」「Swan Song!」と様々なタイトルが連呼される。


「もう決めてるんだよ、演る曲は(笑)!後ろの奴らも暴れて行くぞ!」

と羽鳥さんが叫び、バンドがCASBAH最大の代表曲のヘヴィーなイントロを奏でると、

フロアから歓声が上がり、ゆっくりとしたペースで回り始める!

プレイされたのは、全てのCASBAHファンが待ち望んでいた名曲「Russian Roulette」!

モッシュ、クラウドサーフ、そしてサビのパートでは「Die!Die!」「Russian Roulette!」の合唱!

最高の盛り上がりでCASBAHのライヴが終了!


ここで羽鳥さんが、RAGING FURYの中川さんとDEADSTOCK Co. の林さんをステージに呼びこみ

「俺達の影響を与えた、尊敬すべき偉大な人が亡くなりました。

その人に向けて、魂込めて歌います!」

と、叫び、MOTORHEADの代表曲、「Ace of Spades」をプレイ!

CASBAHのメンバーの演奏をバックに羽鳥さん、中川さん、林さんが熱唱し、

オーディエンスがアタマを振り、拳を上げて、昨年末に急逝したレミー御大を追悼しました!

イベントの締めとしては、最高やったな(笑)!




「HOUNDS OF HADES Vol.19」 。


3年前の結成30周年を機に、緩やかなペースながら本格的に活動を再開させたCASBAHの

渾身の力作、「REACH OUT」のレコ発ライヴで、今回、新譜からプレイされた5曲の内3曲は

約2年前のライブで披露済みでしたが、前回よりも盛り上がっていた様に感じました。

…「Inside Me」は曲調が曲調だけに如実には表れていませんでしたが(笑)。


CASBAHは、「REACH OUT」と言うクオリティーの高いアルバムをリリースしたので、

今回のレコ発ライヴだけでなく、もっとライヴを行って活発に活動して貰いたいと思います!


主催バンドのRAGING FURY、共演したDEADSTOCK Co. も非常に男くさいステージで汗をかかせてくれました!

少数精鋭でしたが(苦笑)、オーディエンスのリアクションも素晴らしく、実に熱いメタルイベントでした!

STRATVARIUSが観れなかったのは残念ですが、BEARSに来て良かった~(笑)!




「HOUNDS OF HADES Vol.19」 @ 難波BEARS(2016.01.30.)セットリスト


RAGING FURY
1. Wolf Spider

2. Blindzor (新曲)
3. Chaos Reigns

4. Suspicion And Fear
5. Gggwwwaaarrrhhh

6. Meifumado


DEADSTOCK Co.

1. Not A Scary

2. One ShotOne Kill

3. Take to

4. 新曲

5. All or Nothing

6. Say Word ?

7. Running Wild


CASBAH
1. ACT

2. The Killing Machine

3. Discharge
4. Naked

5. Blow It Up

6. Inside Me

7. Infinite Pain
8. Chain Gang

9. Low Intensity Warfare

10. Unsung Heros

Encore 1
11. Russian Roulette

Encore 2 (セッション)
12. Ace of Spades (MOTORHEAD cover)

SE. How Long