11月20日(金)はZIGGYのヴォーカリスト、森重樹一さんの最新ソロアルバム「GRACE」リリースに伴う

「SOLO DEBUT 20th ANNIVERSARY TOUR」を観に梅田 CLUB QUATTROへ行って来ました!


11月11日、「樹一の日」の京都 MOJO公演から1週間強しか経ってませんが

今回は「GRACE」をガッツリと聴き込んで参戦!


京都公演には不参加だったバンマスの山本陽介さん(G)が加わっての5人編成の為、

ステージ上手側に陽介さん、下手側にカトウタロウさん(G)、

満園英二さん(Ds)のドラムセットの下手側に清さん(B)のマイクスタンドと機材が準備されている。


この会場で森重さんのライヴを見るのは昨年、4月4日の期間限定ZIGGY以来。

あの時は、洋楽メタルバンド以上の客入りだったが、今回は流石にそこまでの動員は無く

PA後ろの上段席は封鎖され、下段フロアの後方には丸テーブルが設置されている。

まぁ、いつものOSAKA MUSEだったら「程良い客入り」だろうし、MOJOよりも動員は多いのだが

会場が大きい為空きスペースが目に着く。


定刻の19時丁度に場内が暗転しSEが流れ、陽介さん、英二さん、タロウさん、清さんが登場!

英二さんが「GRACE」のオープニングチューン「MY BLEEDING HEART」のイントロの

ドラムのビートを刻み、最後にステージに登場した森重さんが「大阪!聴こえないぜーッ!」

と煽るとフロアのオーディエンスが「オイ!オイ!」と拳を突き上げる!


アルバムの流れ通り「罪に溺れて」が続けてプレイされ、森重さんが口に含んだ水をファンに向かって

吹きかける森重シャワーを慣行!

ステージ前方の森重ファンは大喜びです(笑)!


「大阪!こんなモンかよ!」と森重さんが笑顔でオーディエンスを煽り、京都公演と同じ流れで

前作「obsession」から「俗物天国」、ELEVEN ARKから「SET THE FRIDAY NIGHT ON FIRE」がプレイされ

フロアのファンがサビのパートで拳を上げ、一緒に歌う!


盛り上がるオーディエンスに挨拶をした森重さんが、

「11月11日に『GRACE』って新しいアルバムを出す事が出来ました!

今日はその『GRACE』中心に演って行きたいと思います!

清のナンバーが聴きたいか !? 踊れるナンバー、行くぜ!」

と、オーディエンスを煽り、「GRACE」から、「RU☆BY」、「CHANGE」、「GRACE」、

イントロ部でオーディエンスに手拍子を促し「ALL OR NOTHING」を4曲続けてプレイ!

発売から1週間強ですが、俺同様、聴き込んできたファンが多い様で、新曲達にも良い反応が返ってました!


「ソロデビュー20周年記念ツアーですが、バンドと並行して合間にソロ活動やって

20年を遡って思い返すと、忘れていた曲やリアリティーの無い曲もあるけど

気が付いたらいっぱい良いアルバムと良い曲が出来てました。

でも今日は、このバンド…って言ってイイのかな?

この3年間で、このメンバーと作った作品からの曲を中心に、今夜はR&Rしたいと思います!」

と、森重さんがこのツアーでは現在のMJBの曲を主軸にプレイする事を宣言し、

「GRACE」収録のバラード「ROUTE 16」がプレイされ、ZIGGYのレア曲「誓い」がこれに続く。


「この夏から秋にかけてアコースティックツアーで回って今まで以上に歌う事が大好きになって

こうしてバンドでツアー回って、更に歌う事が大好きになりました。

今回も森重樹一をサポートしてくれるメンバーを紹介したい…

けど、だんだん、おっくうになって来たんで、各自3分づつ自己紹介する様に(笑)!」

と、マイクをメンバーに預け森重さんがお色直しの為、バックステージに下がる。


英二→清→タロウ→陽介の順にMCを行う間に着替えを終えた森重さんがステージ脇でスタンバイ。

実は清さんのMC中には戻って来てステージの様子を窺ってました(笑)。

その空気を読んだバンマスの陽介さんがMCを早目に切り上げ、森重さんにマイクを返す。

いいチームワークです(笑)。


その森重さん、なんと、バナナを食べながらステージに再登場(笑)!

「30年前は、客席を上から見下ろして『テメーらなんかカンケーねぇよ!』って言ってたあの森重さんが

ステージ上でバナナを食べるとは思って無かった(笑)。」

と、オーディエンスを笑わせた後、

「ここ3作続けて良いアルバムが出来たと自負しています。

今のメンバーの素晴らしさが今回のアルバムにも出ていて

ちゃんと『音楽』を演ろうとしている人間でないと出来なかったアルバムだと思ってます。

俺はフェイクやハッタリが大好きで、それを演って来た人間だけど

やっぱり ちゃんと音楽を演りたいと思うし、50歳を過ぎた頃からそれが更に強くなりました。

自分のつまらないプライドなんか捨てて真剣に歌うのって楽しいぜ~(笑)。

カラオケなんかじゃ無く、もし、皆んなにもステージに立つ機会があったら

何で俺がこの場所で歌ってるのかが解かって貰えるかもね。

今日は最高にハッピーです !!」

と、こんなニュアンスのMCをされました。


とても「シンガー」なんて呼べる代物では無いけど、

バンド仲間がいて、ステージに立てる機会がある自分は恵まれていると思いました。

ステージに立つ限りは、自己満足では無く、お客さんに喜んで貰える歌を歌える様になりたいです。


「このツアーはどんどん形が変わって行ってて、次は『11 P.M.』って言うブルーズナンバーを演ります!

俺はブルーズの事は良く解りませんが、ブルーズの形をしたロックで、俺の歌いたい事を力いっぱい歌うだけです!」

と、新たに書き直した歌詞カードを片手に京都MOJOではメニューに入っていなかった

「LOVE A SOUL」収録の「11 P.M.」をプレイ!

「LOVE A SOUL」リリースライヴは東京公演のみで参加出来なかったので、この曲を生で聴くのは初めてかも?


京都MOJIO公演ではブルーズ調で始まった「わだかまりの夜」は、アルバム通りパンキッシュにスタート!

サビの「Garbege!」のパートは全部オーディエンスに叫ばせてました!


ライヴの定番曲「DICE!」でステージ前の柵に足を掛けオーディエンスを煽っていた森重さん、

途中で柵の中ですがステージを降り、最前列のオーディエンスとコミュニケーションを図ってました!

清さんのベースが炸裂する「一体全体」では、スプレーで「森重ミスト」を熱くなったオーディエンスに向けて噴射!


「森重ミスト」を浴びて喜ぶオーディエンスを観た森重さんが

「ホースが欲しいな(笑)。ホースを持った俺はアブナイよ(笑)!」

と悪戯っ子の様な笑みを浮かべ、改めてメンバー紹介を行い

「じゃあ、ここから最後の方までブッ飛ばして行きます!

いいかい !? いいのかい !? 大阪~!クアトロ~!」

と、オーディエンスのケツを蹴り上げ、「EMPTY FEELING」「愛のボリューム」「EASTSIDE WESTSIDE」と

怒濤のハイスピードチューン3連発!

「EASTSIDE WESTSIDE」では、いつも通り英二さんが前方に出て来てオーディエンスを煽ってました!


京都ではここで、一旦ブレイクを入れましたが、更に続けて「SADISTIC SMILE」

「ELECTRIC MOON」をプレイ!

そして「STRANGE KINGDOM」に入るべく清さんがモニターに足を掛けるも、

なんとジョンさん(仮名)がトチり「明日晴れ」のイントロを刻み始め やり直す珍しい場面が見られるが

このハプニングも笑いに変え、楽しい雰囲気で演奏が続く(笑)。

…現在のMJBのバンドとしての状態が最高である事が伝わって来ました。


仕切り直しの「明日は晴れるさ」では森重さんのテンションが上がり、

ステージの床にコーラをこぼしてしまうが、そこでスライディングをしておどけてました(笑)!

京都では、CD通り終わった「明日晴れ」ですが、この日はエンディングパートを伸ばした

ロングバージョンで披露され、オーディエンスが拳を上げ合唱し応える!

やっぱり、こっちの「ライヴバージョン」の方が楽しいなぁ(笑)!


「今夜が10本目で、ツアーの折り返しなんで メニューを変えて

こんな風にコンサートを締めたいと思います。」

と、本編の最後に壮大なバラード「FORGIVE ME」がプレイされる。


アンコールの声に応えメンバー全員がマーチャンの新アイテム「MJB Tシャツ」に着替え再登場。

スカル柄のスカートを頭に被った、本人曰く「胡散臭い森重さん(笑)」が

バンマスの提案で、「GRACE」の収録曲を全曲プレイする事を告げ

今ツアーで初披露となるアルバムの最後を飾るバラード「ALWAYS BESUDE YOU」

そして、「信じる道ならば」が続けてプレイされる。

特に後者は、「GRACE」を聴き込んでライヴに臨んだので、森重さん書いた歌詞が

森重さんの生歌で聴く事で、ダイレクトに心に突き刺さり涙が出そうになりました。


セカンドアンコールで登場した森重さん、

「あ~、楽しかったなぁ~(笑)!

これだけキャリアを重ねると、毎年、何かしらの『記念』でツアーを回ってますが

来年は『ソロデビュー21周年』ですね(笑)。

何かにかこつける訳じゃないけど、祝い事は皆んなで楽しんだ方がイイよね(笑)。

来年もツアーに回ろうとボチボチ話してる所なんで、皆んなも日頃は一生懸命働けよ!

そして有給を使って森重さんのツアーを追っかけよう(笑)!」

とファンと「約束」をして、再度、MJBのメンバー紹介を行い、

森重さん曰く「大人っぽい」ジャズ風のイントロから、京都では本編の締めでプレイされた

「一人の世界に」と「GOOD OLD TIME ROCK'N'ROLL」がプレイされ、ファンが合唱し

大盛り上がりの中、メンバーがステージを後にする。


3度目のアンコールの声に応え、森重さんが青いバランスボールを持って登場!


「これ、何に使うか知ってる?

これを皆んなの上に投げるから、落とさないでよ(笑)!」


英二さんのドラムがビートを刻み、ZIGGYの軽快なR&Rナンバー、「You don't have to worry」が

プレイされると、森重さんがバランスボールがフロアに投げ込み、

オーディエンスの頭上を運ばれる様子を観て大はしゃぎ!


今回もブレイク後のパートで、男女に別れコール&レスポンスが行われる。

女性チームは地元・大阪出身の清さんが担当し、

「大阪の女は世界一やで~!大阪の女なら腹くくって声出せや~!男共、あんたら覚悟しいやぁ~!」と煽る!

この様子を爆笑しながら見ていた森重さん、

「標準語圏出身の僕は清さんが何を言っていたのかは解りませんが、勢いがあって良かったと思います(笑)!」

と、大ウケ !!


男性チームはタロウさんが担当しかと思いきや、森重さんがバランスボールで遊んでいたバンマスに振る(笑)。

一瞬、キョトンとしていた陽介さん

「えっとぉ~、東京出身の男がぁ~、一番お洒落だと思いますぅ~(笑)。いくぜぇッ!!」

と、煽るが、「ラララ、ララララ~♪」の回数を間違えグダグダになる(笑)。


最後に森重さんが「とりあえず明日の事は忘れて、皆んな一緒に~!」と、全てのオーディエンスを煽り

「ラララ、ララララ~♪」の大合唱となり、満面の笑顔で

「最後まで付き合ってくれて本当にありがと~!忘れられない大阪の夜になりました~!」

と、オーディエンスに挨拶を行い、終演後に記念撮影が行われ

ステージ上もフロアも皆んな笑顔で2時間50分に迫るライヴが終了!


関西圏では2本目となる「GRACE」レコ発ツアーの大阪公演!

前回の京都公演の後、岡山、長崎、熊本を回り大阪に戻って来たMJBですが

曲順が入れ替り、曲も増え、内容の濃さも時間の長さも 更に充実したモノとなっていました!


関西圏では、今年の森重さんのライヴは終了してしまいましたが、

来年に計画中と言う、次のツアーでMJBが戻って来てくれる事を楽しみにしています!




森重樹一 @ 梅田 CLUB QUATTRO (2015.11.20.) セットリスト

1. MY BLEEDING HEART
2. 罪に溺れて
3. 俗物天国

4. SET THE FRIDAY NIGHT ON FIRE

5. RU☆BY

6. CHANGE

7. GRACE

8. ALL OR NOTHING

9. ROUTE 16

10. 誓い ~放浪者の丘の静けき夜~

11. 11 P.M.

12. わだかまりの夜

13. DICE!

14. 一体全体

15. EMPTY FEELING

16. 愛のボリューム

17. EASTSIDE WESTSIDE

18. SADISTIC SMILE

19. ELECTRIC MOON

20. STRANGE KINGDOM

21. 明日は晴れるさ

22. FORGIVE ME

Encore 1

23. ALWAYS BESUDE YOU

24. 信じる道ならば

encore 2

25. 一人の世界に

26. GOOD OLD TIME ROCK'N'ROLL

Encore 3

27. You don't have to worry