昨日、2月1日(金)は遠藤ミチロウ(Vo,G)、
クハラカズユキ(Ds、元ミッシェル・ガン・エレファント)、
山本久土(G)の3人によるアンプラグド・パンク・バンド
M.J.Q.のワンマンライヴを観に 京都磔磔へ行って来ました!

近年のミチロウさんのアコースティックソロライヴでは、
セットリストの殆どが ソロ転向後の曲ばかりになってしまい、
それはそれで聴き応えはあるのだが、
俺が多感な時期に聴いていたTHE STALIN~STALIN時代の曲が
なかなか聴けなくなって来た。

そんな欲求不満を解消してくれるのが、
3rdアルバム「虫」のツアーで 1983年にTHE STALINのドラマーを務め、
後にBLANKEY JET CITYで大活躍する中村達也さんとのユニット
TOUCH-MEであり、このM.J.Q.。

一応、アコースティックギター主体のバンドなんで


ステージ間際までテーブル席が用意され
観客も御歓談しながら、まったりとした雰囲気の中

開演時間の19時丁度に場内が暗転。
ミチロウさんのソロライヴ同様、
THE DOORSの「The End」が流れメンバーが登場。


クハラさんが重いドラムのビートを刻み、
THE STALIN代表曲「虫」でライヴが始まる!


到底、パンクとは思えない ストーナーロックにも通じる
ヘヴィーでグル―ヴィーな名曲!

今回のライヴ参戦の理由の1つが、
この「虫」を 生で聴く事だったので 早くも目的達成(笑)!

アコースティックソロ転向後の「自滅」に続いて
「虫」アルバムのオープニングチューンで
パンクにしてはメロディアスな名曲「水銀」がプレイされる!

1984年にリリースされた初のソロアルバム「ベトナム伝説」からの
ヘヴィーな「おまえの犬になる」で身体を揺らし、
THE STALIN時代のパンクナンバー
「猟奇ハンター」「負け犬」がプレイされると 観客の拳が上がる!
もちろん、座ったままですが(笑)。

熱くなったオーディエンスを見て 久土さんが
「次の曲は御休憩(笑)」と 観客をたしなめ始まった曲は
THE STALIN時代のサイケデリックなヘヴィーチューン
「アーチスト / マリアンヌ」!
スローテンポだが、アタマを振るのに丁度良いリズムで、
全然、御休憩出来ません(笑)。

次の曲こそ、御休憩曲で、
THE STALINの1stアルバム「TRASH」に収録された
ミチロウ流のヘヴィーバラード「溺愛」。
「死んだ者ほど、愛してやるさ」と言う歌詞が印象的な名曲。

アコースティックソロでも定番曲となっている
「オデッセイ・2013・SEX」をプレイした後、
この曲の「東北弁バージョン」のさわりをミチロウさんが披露。
次の福島でのライヴでは、このバージョンでプレイするかも(笑)?

「3.11.」後に作られた「原発ブルース」、
故郷の福島の川を泳ぐ魚にリンクさせたMCの後、
自らを瓶の中の金魚に例え、
閉塞感を歌った「カノン」がプレイされる。

「カノン」はアコースティックソロでも定番曲だが、
クハラさんの緩急を付けたドラムや、
久土さんがオリジナルのメロディーラインを奏でるギターが加わる事によって
ドラマティックに盛り上がる。

パンクと言うより、ハードロック寄りになった
STALIN時代の「オレンジTIME」、
ミドルテンポのバラードの「限りある限り」がプレイされ、
ほのぼのとした雰囲気の中、ミチロウさんが
「こう言う曲を演ると『アコースティックバンド』って感じがするね(笑)。」と言うと、
久土さんが「嫌だーッ !!」と絶叫し、
THE STALIN時代の代表曲
「下水道のペテン師」のイントロのリフを弾き始める!
何か、カッコいいぞ(笑)!

アコースティックソロ転向直後の曲で
、COMMENT ALEZ-VOUS?でバンドバージョンでプレイされていた「午前0時」、
VIDEO STALIN時代の「Sha-La-La」、
THE STALIN時代のライヴの定番曲「解剖室」を続けてプレイするが、
やっぱり、 THE STALINの曲が盛り上がる。

アコースティックソロ後の代表曲「音泉ファック !!」では、
THE STALINの曲以外では珍しく手が上がる。

本編ラストは「お母さん、いい加減 あなたの顔は忘れてしまいました」のメロディーに乗せた
「先天性労働者」。
まぁ、この曲の場合、オリジナルバージョンでプレイされる事は殆ど無いけど。

還暦を迎えたミチロウさんがTHE STALINを封印すべく、
去年の1月に最後のTHE STALINとして行った「STALIN Z」で
唯一、オリジナルバージョンでプレイしたっけ。

アンコールでは、61歳のミチロウさんが
引き締まった上半身を露わにして
赤いメガホン片手に登場!


サイレンの音が鳴り響きプレイされたのは、
勿論、THE STALIN時代の代表曲「ワルシャワの幻想」!

これまで、座って御鑑賞していた前方の観客も
ここぞとばかりに 立ち上がり
M.J.Q.の3人のパフォーマンスに応える!

この後、客電が付いても5分以上アンコールの拍手が続いたが
結局、用意されていたボブ・ディランのカバー曲
「天国の扉」は演奏されなかった。

61歳のミチロウさんが、アコースティックとは言え
パンキッシッシュなライヴを行うんだから、
20曲、約2時間が限界かな(笑)。

M.J.Q.としてのワンマンライヴは1年振りだったらしいし…。

モニターの前に散乱した割れたピックの山が
ミチロウさんのプレイの激しさを物語っていた。


アコースティックソロもいいが、
やっぱり俺は、「バンド」のアンサンブルが好きだな。

M.J.Q.、最高のアンプラグド・パンク・バンドです!

しかし、そろそろ、TOUCH-MEも観たいなぁ~。

…「バンド」では無いですが(笑)。



M.J.Q. @ 京都磔磔 (2013.02.01.) セットリスト
1. 虫
2. 自滅
3. 水銀
4. おまえの犬になる
5. 猟奇ハンター
6. 負け犬
7. アーチスト / マリアンヌ
8. 溺愛
9. オデッセイ・2013・SEX
10. 原発ブルース
11. カノン
12. オレンジTIME
13. 限りある限り
14. 下水道のペテン師
15. 午前0時
16. Sha-La-La
17. 解剖室
18. 音泉ファック!!
19. 先天性労働者
Encore
20. ワルシャワの幻想