メタルじゃないケド。


9月5日の朝日新聞に「遠藤ミチロウ」の名前を見つけた。


福島第一原発の事故に苦しむ福島県を応援しようと、「伝えたいことがあるFUKUSHIMAから世界へ」をテーマに、音楽を中心に、場内の様々な場所で 同時にライブやダンスなどが行われる、1万人規模のフェスティバルが 「敗戦」記念日の 8月15日に開催された。


詩人の和合亮一、遠藤ミチロウ、ギタリスト大友良英の福島高校出身の3人が実行委員会の代表となり、 入場無料、出演者はノーギャラの 完全に手作りのチャリティーイベントとして、福島市の四季の里で行われた。


オーケストラFUKUSHIMA! 、福島群読団2011、遠藤賢司、和合亮一「詩の礫」(朗読 : 和合亮一/音楽 : 大友良英、坂本龍一)、木村真三 報告会、七尾旅人+原田郁子 スペシャルバンド、二階堂和美、ムーン♀ママ(ピカ☆+坂本弘道)、天鼓、向井秀徳、The Camels、ほいどの森、SKIP ON THE BASS 、静寂、De+LAX、プロジェクトMadamguitar! with 会津マスクワイア 、グループ魂、頭脳警察、遠藤ミチロウ「ザ・スターリン246」、渋さ知らズ(順不同)等が参加し、来場者数は延べ1万3千人と予想を上回る大盛況のイベントとなったそうだ。


某大臣が「失言」で就任9日目に辞任すると言う 笑えない状況。

アーティストを含めた 民間レベルで「FUKUSHIMA」の事を考えて行かないと どうにもならんのだろうね、

この国は。


遠藤ミチロウは M.J.Q.(遠藤ミチロウ(Vo・G)、山本久土(G)+クハラカズユキ(Ds))にRIZEのKenKen(B)が加わったバンド「ザ・スターリン246」として出演。


昨年、還暦を向かえ「ザ・スターリン」を完全に封印する為に、 区切りとして「ザ・スターリン Z」(「Z」はZOMBIEの意味)名義で東名阪(大阪は 1月23日 心斎橋 KING COBRA)でライヴを行ったミチロウ。

あえて、封印したはずの 「ザ・スターリン」の名前を冠したのには、相当な思いがあった事だろう。


ザ・スターリン246は、虫、ロマンチスト、STOP JAP、原発ブルース、24時間愛のファシズム、溺愛、アザラシ(フクシマ)、負け犬、ワルシャワの幻想 の9曲、40分のステージだったそうだ。


中でも注目したいのは、「アザラシ」を「フクシマ」に置き換えた7曲目。


オレはフクシマ(アザラシ) 手も足も出ない 

オレはフクシマ 身動き出来ない

泣いてもダメさ 

叫んでもダメさ 

笑ってもダメさ 

逃げてもムダさ 

息がつまる…

 

オレはフクシマ がんじがらめ 

オレはフクシマ 被害妄想

泣いてもダメさ 

叫んでもダメさ 

笑ってもダメさ 

逃げてもムダさ 

息がつまる…

  

オレはフクシマ 助けが呼べない 

オレはフクシマ ねじれてそのまま 

泣いてもダメさ 

叫んでもダメさ 

笑ってもダメさ 

逃げてもムダさ 

いますぐに終わるさ


怖いくらいに「アザラシ」と「フクシマ」の状況がシンクロしている…。


なんか、こんな「今」だからこそ、

むしょうに ミチロウの「生」の歌が聴きたくなって来たよ。