眠ることを自分に許せるようになった頃。
眠くて眠くて仕方のない時期を、
大人しく眠りに身を委ねて過ごすようになった頃。
自然と夢を見ることも多くなり、
心に残る印象的な夢を見ることもちょくちょくありました。
そういうのをノートに書き留めていたことがありまして。
まだ残ってるかな~と思い探してみたら、
1冊出てきました。
オシャレでしょう~?
その頃、働いていた会社が、
年末になるとカレンダーや手帳をいっぱいもらって、
段ボールに詰め込んであり、
実用的なものが多かったのですが、
この手帳だけ毛色違いが混ざっていて、
良いな~と、密かに狙っていたのです♡
仕事納めの日、社長が、
「好きなん持って帰り~」
と言った時に、
同僚の子もこれが欲しいんじゃないかとドキドキしつつ、
ぶじゲットした1品。
ワンちゃん、イラストじゃなく、
黒い糸の刺繍なんです♡
後姿も。
基本、ふつうに手帳として使っていましたが。
ところどころ。
夢に見た生首のイラストとか。
地図入りもけっこう多いです。
この頃、元現実主義者だった私は、
心がボッキリ折れて、
北風に吹かれっぱなしで。
おうちの事情も夫の会社が…倒産
代わりに働きに出たり、
夫が自営業になったりと、大変動。
それまでの「当たり前」や、自信も崩れ去って。
わかっていたのは、
この傷を癒さなければならない。
再生とは、別のおのれに生まれ変わること。
まだ知らない新しい世界の手がかりは、
夢の中に浮かび上がってくる、
深い深い場所にある。
こんなにハッキリ意識していたワケではないですが、
夢の中で起こっていることに、
それまでよりずっと価値を見出していたことは確かです。
今、読み返してみても、
そのまま小説や詩になりそうなくらい、
象徴的な内容なのです。
1ヶ月前に死んだ喫茶店のおばさんがまた帰ってきたと、
だれか言う。
時々帰ってくるようだ。
喫茶店の前の木に、白と黒のカラスが、
木の実みたいにとまっている。
白い服を着て、男と2人、崖の上へ走っていく。
そして飛び降りる。
死ぬかケガするに決まっていると思っているが、
まったく大丈夫である。
下は寺院か何かで、これは宗教的儀式。
部屋の中に極彩色の鳥が落ちている。
ひとつずつの羽、頭とか、それぞれ色がちがう。
蛾と、それからもうひとつ、何かが入ってくる。
そちらに行こうとして、蛾を踏んでしまったようだ。
その部屋は3角形で、多分、塔の上の方で、
S(妹)が3角の部屋はふつうより
入ってきやすいからと言う。
ナイフを持って、アスファルトの地面を切り裂く。
10人くらい女の人がいて、それぞれ刃物を持ってて、順番にやる。
切りにくそうな刃物の人もいるけど。
同級生のHちゃんも最後にいる。
(Hちゃんはお人形さんみたいな美少女でした)。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
これ以前の価値観では、昼がすべて、意識がすべて。
ジャマにしていた夜の世界、地下の世界が、
開かれていった頃。
心が折れる体験をしなければ、
こちらの世界の扉は開かれず、
片面だけ、影のない「私」で生き続けたかもしれません。
そう思うと、
ツラい体験をしなかった人生の方が恐ろしい。
この夢日記を書いた頃、
ひとむかし前になりますが、
2倍、3倍、30年以上生きた気がするのです。
それほど私は変容を遂げてきた、
それはこの夜の力なくしては、ありえないことでした。
さて、この手帳のはじめには、
「お金があったらやりたいこと 欲しいもの」
というのが、11項目に渡って書かれていました。
いつものごとく、
何かの本の影響で、素直に書き出してみたのでしょうね。
それで手帳の最後の方に、
上位の望みがすべてかなったと書かれていました。
心折れてたのに…。
私、やるやん、て、ちょっと思いました(笑)
それから項目⑦親の介護を楽にする。
っていうのも笑えました。
13年経って、まだなんとか大丈夫ですから(笑)
気が早かった!
今、思うのは、当時は、
お金があったら、余裕があったら、
って気持ちが強かったなぁってこと。
先立つものが必要なことも多いですがね。
今は、自分の経済力の許す範囲で、
すでにいろいろやっちゃってて、
これ以上、手を広げる隙もないので、
「お金があったらやりたいこと 欲しいもの」
という命題も、なかったです、考えてみれば。
この眠りシリーズを書きながら、
なんども過去の自分のそばに戻っています。
だいじょうぶ。
今のあなたがしていることは、とても価値のあること。
まだまだ自由になる、充実するんだよ。
心配しないで。
ありがとう。
13年前の自分に、そう言ってあげました。
ヘブンなあろまてらぴーサロン
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