史跡めぐりの記事です。今回は、愛知県西尾市寺部町堂前にある寺部城です。海が見えるお城は、ロマンがあるなぁと思える場所です。令和6年、5月末現在では、城址が、豪雨の土砂崩れによる復旧工事で、通常の登り口が通行できません。迂回ルートの海側からの住宅地から入ることがではます。

幡豆寺部城（はずてらべ）

現地案内板によると幡豆小笠原氏の居城寺部城は、戦国時代にこの地域を支配していた幡豆小笠原氏の居城です。創建年代や築城者は不明ですが、永正11年（1514）小笠原定政がそれまで寺部城に拠っていた早川三郎を倒し、寺部城主となったとされます。天正18年（1590）の徳川家康の関東移封に従って小笠原氏も上総国淮郡に移ったため、廃城となりました。

(1)空堀、(2)空堀、(3)二の曲輪と切岸、(4)主郭の土塁、(5)主郭、(6)主郭から見た三河湾

見所は、立ち入り禁止の私有地の曲輪と主郭の間の空堀です。遺構はよく残っておりますが、夏に行くと草木に覆われ遺構が確認しにくいです。城主だった小笠原氏は、徳川家の水軍というべき存在で、鎌倉時代の霜月騒動の際に、信濃から流れた、信濃小笠原氏の遠い親族ようで、異説もありますが、小笠原諸島を発見した一族という話もあります。

【史跡】幡豆 寺部城

【史跡】幡豆寺部城