史跡めぐりの記事です。今回は、愛知県小牧市岩崎にある岩崎山砦です。小牧・長久手の戦いの際に、小牧山に対峙する形で築かれた城砦です。個人的には、小牧・長久手の戦い関連の城砦で一番好きな史跡です。

岩崎山砦（いわさきやま）

天正12年（1584）の小牧・長久手の戦いの際には、羽柴秀吉方が築いたとされる砦の跡です。稲葉一鉄・貞通親子らが4千の兵を率いて布陣しました。現在は、熊野神社となっております。神社境内にある花崗岩の巨岩・五枚岩は愛知県の天然記念物です。

(1)熊野神社遠景、(2)砦の碑と案内、(3)五枚岩、(4)熊野神社から見た小牧山城、(5)山頂にある御統監之趾の碑、(6)名古屋城築城の際の石切場の石

小牧山が近距離で見れて、羽柴方の城砦では最前線の場所です。明確な遺構は、確認できないが、雰囲気がいい場所です。また名古屋城築城の際には加賀藩の御用石切場となった記録があり、山中の複数の岩にかつて彫られた家紋や矢穴が見られます。

【史跡】岩崎山砦