史跡めぐりの記事です。今回は、岐阜県関ケ原町松尾にある松尾山城です。ご存じ小早川秀秋が陣取り関ヶ原の戦いまキーパーソンとなった城です。黄色の違い釜の旗印がなびいてかっこいいです。

松尾山城(まつおやま)

城は応永年間（1394～ 1428）、近江、美濃の国境の城として築城されました。浅井氏滅亡後は一時期廃城となりますが、慶長5年(1600)、石田三成は、西軍の拠点のため、大垣城主伊藤長門守盛正に新城の普請を命じました。関ヶ原の戦いの際には、小早川秀秋が盛正を追い出し、1万5千の兵が布陣しました。戦いの最中、徳川家康との密約により、小早川軍は、山を駆け下り、大谷吉継軍へ襲い掛かり、西軍は総崩れとなり東軍の勝利に貢献しました。戦後、国境の城の役目を終えて再び廃城となりました。

(1)主郭から見た関ヶ原、(2)途中にあるのぼり旗と主郭、(3)主郭土塁、(4)主郭とあずま屋、(5)枡形虎口、(6)主郭と連結している曲輪、(7)伐採されて見やすくなった主郭の切岸、(8)空堀

以前は、平均片道約50分かかりましたが、道が整備されて前よりも登城時間が短縮され主郭まで約35分で到達しました。案内は、木々の伐採など整備されて遺構が確認しやすくなって西美濃では、技巧的で見所のある山城だと思います。主郭とその副郭以外は、大兵力が駐屯できるように後で拡張した感じがします。

【史跡】 松尾山城

【史跡】松尾山城