史跡めぐりの記事です。今回は、岐阜県関ヶ原町玉にある玉城です。某番組で新発見の「関ヶ原の合戦用の幻の巨大山城」みたいな新説の発表みたいな番組で紹されていました。それってどうですかね〜?

玉城(たま)

現地案内には、南北朝時代に佐竹常陸介義春が砦として築いたのが始まりとも伝えられます。戦国時代には浜六兵衛、弘治年間(1555〜1558)には竹中氏の家臣山内蔵之介が居たとも伝えられています。近江、美濃の境目の要衝の城として機能していたと思われます。明治末期から「名古屋陸軍兵器補給廠関ケ原分廠」通称、玉の火薬庫の敷地として陸軍の軍用地として利用されました。

(1)主郭にある休息所、(2)主郭、(3)主郭の塁線状土塁、(4)堀切、(5)竪堀、(6)玉の火薬庫の衛門、(7)玉城遠景

この城と周辺は陸軍が改修した痕跡が沢山残り、明治〜昭和の軍事史跡としても貴重です。城跡には高射砲が設置されていたと聞いてますし、城跡には無数のコンクリートの杭が残っています。城としては、近江と美濃と境目なので緊張が重なると、北国街道と中山道にはさまれたこの城が必要となるので、廃城・改修と繰り返し使用されていたと思います。城としては、主郭は広いですが、桝形虎口などがなく松尾山城に比べると城にあるものは古いものに感じます。

【史跡】関ヶ原 玉城

【史跡】関ヶ原　玉城