劇団青年座第221回公演
『フォーカード』
劇団の俳優養成所を卒業した同期四人
さる理由から四人は劇団員に昇格できず
今はそれぞれ違う道を歩いている
ある日一人の呼びかけにより
二十数年ぶりに馴染みの喫茶店で
四人は再会した
それはある人物から大金を騙し取る為に
ペテンの片棒を担がないかという相談…
「ペテンは演技力、四人が集まれば
必ず成功する!」
不審と不安が渦巻くなか三人は
各々の事情でこの提案を受け入れた
ペテンの計画は進み稽古にも熱がこもる
そして本番の日
四人(フォーカード)は
ポーカーフェイスで大勝負に出るが…
“演じあって人は生きている
だから不幸になる
だから幸せになる”
落ち着いて観ていられる
手堅い作りだったなぁ
詐欺の話しだけれど
ほろ苦い結末が用意されていて
観終わったあとは
不思議と清々しい気分になった